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「お腹すいた!!」


 ガバっと起きたリファーちゃんの第一声はそれだった。全く元気すぎるくらいに元気な子である。それに純粋。それを体現してるよね。とりあえずアイが用意したご飯をすぐにかっこみだすリファーちゃん。


 アイが料理? とかおもっただろう。実際私だってアイに料理ができるなんてしらなかった。でも知識はG-01と変わらずにあるのがアイである。料理のデータだってあるのだ。しかも古今東西……いやまさしくあらゆる世界のレシピをアイはしってる。

 だからこそ、アイが料理当番をするのは何もおかしなことじゃないのだ。まあ知識が合ってもその腕は……というパターンも当然考えられるだろう。けど安心してほしい。アイは鍋を爆発させたり、砂糖と塩を間違えたりはしない。

 そんな料理音痴ではなかった。いや、ここに来て始めて料理をしたのはそうだ。人生初料理……でもそれでも……


「お、美味しいです!」

「す、すごい! 料理に伸びる手が止まりません!!」

「おいしーい!!」


 それがアイの初料理へのみんなの感想だった。それが案外嬉しかったのかもしれない。大体料理なんて非効率的です……とか言ってたはずなのに、今や率先して料理してるアイである。

 その姿に私はおどろいた。そんな事をするよりもなにやら分析やら解析してた方がアイは好きだと思ってた。料理をカンカンジュージューとしてるよりもカタカタカタカタとキーボードを叩いてる方が好きだと思ってた。

 キーボードよりも重いものは持てません――とか言うやつかと……まあそもそも私達はキーボードも仮想だし、重さなんてないが……

 

 でもそんな感じでアイは今や料理人みたいになってる。けどそこで思うだろう。食材は? と。それはそうだ。だってここは普通の世界じゃない。あるのは船……その積み重なりだけだ。水だってここにはない。じゃあどうやって食材を確保してるのか? とね。


 金属しかないじゃん――と思うだろう。実際ユグドラシルドライブとエネルギーが潤沢あるとなんでも解決できる。ユグドラシルドライブはなんでも生み出せるからね。でもユグドラシルドライブでは生み出してない。

 アイが作る料理の食材はこの母艦にある3つの世界。そこから調達してます。色々と品種改良を重ねてるここの世界の生き物は見た目的にあれ……なのが多いですが、けど美味しいらしいです。

どうやら彼は美味しく食べられるように品種改良を重ねてたみたいです。


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