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 タンクの容量を日数で表示してくれるようになった。これはとてもありがたい。一番デカいのなら、一年は持つみたいだね。なら十分か? そもそも一日が何なのか……ここには太陽の上がり下がりなんてのはない。そもそも太陽ないし? 朝も無ければ夜もない。まあ船の中の3つの世界にはちゃんとそういうのがあるけどね。

 だからその中の世界での一年……ということだろう。時間の単位的にはやっぱりG-01と共通だった。同じ世界産だからだろう。こっちのシステム時間とは多少ズレてたから本船の時間を合わせて、世界が眠ってるときにG-01に合わせることにした。

 全ての基準はこのG-01だ。さて問題はタンクだね。本当にこれを作るか? である。別に作ってもいいが……でも一番デカいタンクを作るにもかなりのエネルギーが必要だ。

 そして世界をつなぐためにもエネルギーをそのタンクに貯める必要がある。はっきり言って面倒というか? もったいないというか? メリットはやっぱり私達になにかあっても、船は無事でいられることだろう。でも常にエネルギーをある程度減らした状態になる。

 それが問題か? と考える。


「別に今までのことを考えたら、大体の世界ではG-01という戦力は過剰……なのかもしれない」


 G-01の力はこれまで渡った世界で大体過剰だった。だから多少エネルギーが減ってたとしても問題はない……ともいえる。でも……これまでが大丈夫だったからってこれからも大丈夫という保証はない。

 そうじゃない? だって馴れ――というのは一番怖い。そういうときに最悪が牙を剥くってのは定番だ。だから力を分散? はちょっと怖い。だって世界を渡ってるんだよ? どれだけエネルギーがあれば安心か? ってないじゃん。あればあるほどに安心なのだ。


「他の候補は……世界が変わっても接続できるような……そんな方法」


 世界を渡ってもエネルギーを直結できるのなら、常にG-01からこの船にエネルギーを供給できる。それならなんの問題もない。実際、タンクを作るのとどっちが節約なのか? というのはわかんない。だって結局消費するエネルギーはそんなに変わらないだろう。

 世界を……船を維持するエネルギーは変わらないからね。変わるのは事前にタンクを準備するエネルギーの有無。そのくらい。でも全てのエネルギーはG-01にある……というのがいい。安心感がある。


 でもこれをやるには問題がある。それはこの場所……この空間の座標を確定してないといけない。だって今、ここはどこにあるのかも不明な場所なのだ。

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