表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1432/1481

236

「ムニャムニャ……もう……食べらないよ」


 そう言ってリファーちゃんが私の……胸をハムハムとしてます。私はリファーちゃと寝てる。一緒に訓練をして、一緒に生活して、私達は姉妹のようにしたしくなりました。リファーちゃんは私の事を「お姉ちゃん」と呼んでくれるようになりました。とても嬉しい。

 姉妹はたくさんいました。前の世界……私の世界で。でも……その姉妹たちは決して仲が良かったものじゃない。それに……


(やめましょう)


 私は眼の前の妹……リファーちゃんを抱いてなでる。体温が高いリファーちゃん。それに抱き心地もいい。きっとリファーちゃんもそう思ってくれるてるのだろう。だから私に抱きついてきます。


 こんなにかわいいのに……すでに私よりもリファーちゃんは強い。私だって魔法の技術とか展開する力とか、そんなのはとても以前とは比べるべくもなくなった。首に意識を向ける。少し、暖かくなるのがわかります。ジーゼ様が私に刻んだ特別な術式。術式なのかは実際私にはわかりませんが、私の理解としてはそういうものです。

 私の世界にはなかった技術……これを刻まれたことで、私の魔力効率はかなり改善しました。数値にして240%。実際数値はよくわかりません。でも実感として、一つ魔法を使うにしても、前のような抵抗感はありません。

 それはこの首の回路……それが私の魔法をサポートしてるから。それにこれのお陰で様々な事ができるようになりました。けどそれでも……それでも私の力は全然勇者様やアイ様には及ばないでしょう。

 そしてあっという間にリファーちゃんに追い抜かれた。メタリファーという超常の存在だったリファーちゃんなんだから仕方ない……そう思えればいいんですけどね。でも……


(どうやら私は、自分が思ってた以上に負けず嫌いみたい)


 世界を離れて知ったことはおおい。これもその一つ。私は基本的に元の世界では良い子だった。でもそれは……きっと諦めがあったからだろう。何をしたとしても意味なんてない。そんな諦め。でも今は希望しかない。ワクワク感しかありません。だからこそ、なんだってやりたい。

 出来ないなんて……言いたくないのです。私がリファーちゃんに勝てないのは彼女の時空間の魔法。それが強力無比だからだ。こっちの魔法は時空の彼方に吸い込まれる。そして向こうの攻撃は時空の全てからやってくる。

 ジーゼ様たちはまだまだ未熟な魔法と言ってますが、私からみたらもう前の世界の誰よりも魔法がうまいと思います。私はきっとまだ、以前の世界に縛られてますね。


 それが行けないのだと思う。もっと私は強くならないと。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ