236
「ムニャムニャ……もう……食べらないよ」
そう言ってリファーちゃんが私の……胸をハムハムとしてます。私はリファーちゃと寝てる。一緒に訓練をして、一緒に生活して、私達は姉妹のようにしたしくなりました。リファーちゃんは私の事を「お姉ちゃん」と呼んでくれるようになりました。とても嬉しい。
姉妹はたくさんいました。前の世界……私の世界で。でも……その姉妹たちは決して仲が良かったものじゃない。それに……
(やめましょう)
私は眼の前の妹……リファーちゃんを抱いてなでる。体温が高いリファーちゃん。それに抱き心地もいい。きっとリファーちゃんもそう思ってくれるてるのだろう。だから私に抱きついてきます。
こんなにかわいいのに……すでに私よりもリファーちゃんは強い。私だって魔法の技術とか展開する力とか、そんなのはとても以前とは比べるべくもなくなった。首に意識を向ける。少し、暖かくなるのがわかります。ジーゼ様が私に刻んだ特別な術式。術式なのかは実際私にはわかりませんが、私の理解としてはそういうものです。
私の世界にはなかった技術……これを刻まれたことで、私の魔力効率はかなり改善しました。数値にして240%。実際数値はよくわかりません。でも実感として、一つ魔法を使うにしても、前のような抵抗感はありません。
それはこの首の回路……それが私の魔法をサポートしてるから。それにこれのお陰で様々な事ができるようになりました。けどそれでも……それでも私の力は全然勇者様やアイ様には及ばないでしょう。
そしてあっという間にリファーちゃんに追い抜かれた。メタリファーという超常の存在だったリファーちゃんなんだから仕方ない……そう思えればいいんですけどね。でも……
(どうやら私は、自分が思ってた以上に負けず嫌いみたい)
世界を離れて知ったことはおおい。これもその一つ。私は基本的に元の世界では良い子だった。でもそれは……きっと諦めがあったからだろう。何をしたとしても意味なんてない。そんな諦め。でも今は希望しかない。ワクワク感しかありません。だからこそ、なんだってやりたい。
出来ないなんて……言いたくないのです。私がリファーちゃんに勝てないのは彼女の時空間の魔法。それが強力無比だからだ。こっちの魔法は時空の彼方に吸い込まれる。そして向こうの攻撃は時空の全てからやってくる。
ジーゼ様たちはまだまだ未熟な魔法と言ってますが、私からみたらもう前の世界の誰よりも魔法がうまいと思います。私はきっとまだ、以前の世界に縛られてますね。
それが行けないのだと思う。もっと私は強くならないと。