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 新たな生活が始まった。勇者にアイ、ミレナパウスさんにポニ子……そこにリファーが加わった。本当ならすぐにでも世界を渡る……ようなことをしようとしてたけど……それもリファーが時空間の力をある程度……いや最低限使えるようになってくれないとだめだ。

 実際その兆候はある。なにせやっぱりだけど、リファーは時空間を感覚で扱ってる。すごく自然に……だ。きっとメタリファーだったときの感覚か、それかその体内にはちゃんとそういう道筋? 回路? があるのだろう。

 まあけど弊害もある。それは……


「むむーできなーい!」


 そういってリファーはその体を投げだした。ここは船の一角。ちょうど訓練に最適そうなスペースがある船を見つけたのだ。別に本艦でやってもいい。それだけの大きさはある。でもなにか影響があったら困るから、別の船でリファーの魔法の訓練はやってる。なにせリファーが操るのは時空間。

 事故が起こったらどんな事が起こるかわからないからね。だからなるべく本艦から離れた船でやってもらってる。私は本艦にいる。でも様々な所に指を送ってるからどこでも見れる。盗撮じゃないよ? みんなわかってるからね。

 リファーは両手両足をバタバタしてる。子どもか? いや子どもだったね。てか今0歳だ。そこそこ成長して生まれたからそこら辺忘れそうになるけど、彼女はまだ0歳なのだ。ならば許せるね。

 まあリファーの世話をしてるのは私じゃないしね。私は別に誰の世話もやってはないが……そもそも私だって盗撮に忙しい……わけじゃなく……ちゃんとやることはある。それはソードコアである。

 今、G-01の中には2つのユグドラシルドライブがある。でもほとんど一つでしか運用できてない。下手に2つの出力を上げると、不安定になる。それをどうにか解消したい。

 ソードコアの理論とか応用方法とかは彼が色々と考えてくれてた。そしてそれらは全て私の頭へと移ってきてる。だから後は私次第だ。今、元の出力よりもG-01の出力が下がってる。

 簡単に言うと、ソードコアになる前よりも弱くなってるといえる。こんなの本末転倒だ。けど可能性は無限大。単純に2つのユグドラシルドライブがあるから二倍……というわけじゃない。

 彼の理論ではもっともっと出力は飛躍的に上がるのだ。相乗効果によって、理論値では256倍くらいにはなるみたいな? それが本当かはわからない。なにせ理論は理論。

 大体理論値には届かないのが普通だ。でもそれでも、10倍にでもなるだけですごい。今は逆に下がってるんだから、まずは今までと同等にして、そこから……だね。

 私はG-01をドッグに預けて、そこでずっとソードコアの同調試験をしてる。色々と数値を弄って……できることを試してる。でも……あまりかんばしくない。

 私も……そしてリファーも足踏みしてる。


 リファーは時空間の魔法には高い適性をしてるけど、どうやらそれ以外……火を扱うとか水を扱うとかは全く出来ないのだ。ようはピーキーな性質をしてるといえる。

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