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「保管ってなんだ?」


 私は思わずそんな風に呟いてましった。するとなんと保管が選ばれてしまったよ。すると不思議な事が起きた。なんと、メイド服が二着になったのだ。何をいってるのかわからないと思うけど、同じものがもう一つ現れた……と思ってくれたらいい。

 まずなんか服をG-01はスキャンした。上から下、そしてもう一度今度は下から上。すると、次の瞬間にはメイド服が二つになった。このくらいの物体はユグドラシルシステムなら簡単に作れるんだろう。でもさ……新品ならまだしも、なんでこんな汚いものを……確かにリファーはかわいいけど……その体液に貴重性を見出す輩もいると思う。


 でもそれは私じゃない。私は別にそんな事思ってない。寧ろ汚れたものが二つになっても困る。そんなことを思ってると……


「あっ」


 なんと一つの服がきえた。多分元の服の方だったと思う。分解されたように赤い光が走ったと思ったら、分子になるようにきえていったよ。どういうことなんだろうか?


「ど、どいう事?」


 考えてた事が口に出てた。だって意味不明だからね。保管なら別に複製する必要ないよね? それにオリジナルを消すのはどうかと思う。いや、いらないけど……それなら複製した方もいらないというか? 


 すると今度は複製した方も消えていった。こっちは分解された感じではなかったけど……そしてログとして「保管完了」というのかG-01から知らされた。保管してるって事は取り出せるのだろうか? でも……


「取り出すのはやだな」


 そう思った。だって汚いし。でもどうしてあんな事をしたのかは正直気になる。私はログから保管の項目を確認することにした。それによると……


『保管には完璧と安全を両立する保管ともっと単純な簡易保管があります。保管はデータとしてユグドラシルシステムに残し、完璧で安全な保管を実現しています。いくらでもそして何度でもその時の状態を再現できます。

 簡易保管はオリジナルをユグドラシルシステムの異相空間で保管します』


 ――とあった。つまりは今のは完璧な方の『保管』をしてしまった……ということか。え? 今すぐ取り下げたいところである。けど……まあ邪魔にならないなら別にいっか――と思うことにした。

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