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『大丈夫ですか? えっと……二人とも』

「うん!」

「…………」


 元気になったリファー。それとは対照的にアイの奴は無言だ。別に何かリファーにやる……とかはしないみたいだが、多分機嫌は悪い。


「いっぱい息が出来るよ。これでもう怖いものはないね!」


 大げさな。誰もが出来る呼吸を会得したことでそんな事を言ってるリファー。呼吸が出来たら怖い物ないのなら、いろんな世界の生命が怖い物ないってことになるね。そんなバカなだよ。


「えへへへーえへへへー」


 スリスリとアイにすり寄ってるリファー。どうやら自分を助けてくれたアイに再び鞍替えしたらしい。けど、そんなリファーにアイはこういう。


「少し離れてなさい」

「やだ!」


リファーはそういって前みたいに必死にアイにすがりついてる。あの子はすがりつく曲でもあるのかな? それともメタリファーのときの反動……とか? だってメタリファーはデカかった。誰かにすがろうなんて思ったとしても、大抵の生物にはそれこそ触れることすらできなかったんじゃないかな?

 メタリファーが触ったら時空間がおかしくなって、生物はもしかしたら生きたまま停止するとか、時空間の乱れで時空断裂みたいな事が起きるとか……そんな風になったり……まあしなかったけど。

 私達はメタリファーとも戦闘をしたが、そんなことにはならないなかった。いや、時空間の影響はあったけど。実際対策がなかったら、メタリファーと戦うなんて無謀だっただろう。まあそんなわけで、もしかしたら人肌? みたいなのにリファーは感動をしたのかもしれない。

 そしてそれを知ってしまったら、もう孤独には戻れない……みたいな?


「今、誰かさんのせいで汚いから。ミレナパウスお願い」


 そう言われて、ミレナパウスさんがリファーに「ちょっとの間ですよ」――といってリファーを説得しようとしてる。それでもリファーは名残惜しそうにしてたけど、ミレナパウスさんが背後からリファーを包むと大人しくなった。

 それで少し距離をあけると、アイは何やら呟く。すると、彼女が光に包まれる。そしてなぜか私の所に服だけやってきた。そして現れる選択肢。


『洗いますか? 保管しますか?』


 なんか選択肢おかしくない? 洗いますか? はわかる。だってこのメイド服、リファーの唾や鼻水まみれだしね。でももう一つの選択肢……保管しますか? はおかしいだろ。保管? どういうことなんだろうか? 

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