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「使命……ですか?」
「うん……」
「それがなにかきいても?」
「ううーん」
もみもみ……と彼女は気持ちよさそうにしてる。下からミレナパウスさんのおっぱいを揉みしだいてる彼女は正直うらやましい。
「わかんない!」
「え?」
「わかんない!」
彼女は元気にそういった。何がわかんないだ。ちょっとは申し訳ない態度をとれ! と思った。なんでおっぱいを堪能してるんだよ。流石に困ったように、ミレナパウスさんがこっちを……というか勇者とかアイをみてる。助けを求めてるんだろう。流石にその体も差し出させて、更に質問も……なんてとアイも思ったのかもしれない。
ちょっときつめに、その言葉を引き継いだ。
「ちょっと、わからないってどういう事? 使命なんでしょ? その言葉はそんなに軽いものじゃないわよ」
「ひっ……お姉ちゃん怖い……」
ビクッと怯えたメタリファーだった彼女はミレナパウスさんの背後に回った。けどおっぱいを揉むのを辞めるわけじゃなかった。どこまでミレナパウスさんのおっぱいを気に入ったんだ?
「怖くてもいいわ。真剣に答えて。あなただって使命というのなら、それを達成したいんでしょ? 今のままでそれができると?」
「それは……けど、本当にわかんないの。でもわかる。私には使命があるって!」
つまりは具体的にはわからないが、なんとなくやらないと行けない事がある……ということを彼女は自覚してるってことか。その使命とやら、私はなんとなくわかってる。てかこれしかないでしょう。
彼女は……メタリファーは空獣をどうにかしたいと思ってたはずだ。だからその使命はきっと空獣に対しての事。あわよくば、空獣を討伐……それこそが彼女が感じてる「使命」だと思う。
確かめてみるか。私は指を前に進めた。そしてポトっとアイの頭におちた。鬱陶しそうにしたアイ。放り投げられる前に私はメタリファーだった彼女の前にある立体映像を表した。
それは勿論……空獣の姿だ。全てを食い尽くすための大きな口を持つクジラのようなフォルムの化け物。目とかはなく、体の至る所に口がある。それが空獣だ。尾ひれは長く、その部分は幻想的な流星の集まりみたいになってる。
そしてそれを観て、彼女はピタッとその動きを止めた。




