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 えっと? なんか今「イケメン」とか「きたこれ」――とかなんか聞き覚えあるけど、あんまり聞きたくなかった言葉が聞こえた気がする。私がそんなことをおもってると、確かめさせようとしてるのか、さっきの録音を何度もG-01が聞かせてくる。


 既にアイはここにいないのに、なぜにこんな風に動くのか? とりあえず気のせいではないとわかった。


「ありがと、もういいよ」


 とりあえず私はG-01にそういった。それで録音は止まってくれた。でもやっぱり気のせいではないらしい。ということは、あれはなんだ? って事になる。そもそもが最初からメタリファーはそんな喋りのやつだった? 


「何かいった?」

「うぅ……こほん、こほん、あーあー」


 なんか喉の調子を確かめるように声をだす彼女。そしてこうった。


「えっと……ここは?」

「ここは……なんと説明していいか……とにかく、安全な場所だ。安心していい。僕たちも、いきなり信じてほしいなんて疑わしいだろうけど、危害を加えるつもりはないから」


 そういう勇者。まずは彼をじっくりと見て、そしてこの場にいる人たちを見回していく。その時だ。


「ポニ!」

「きゃ!?」


 いきなりポニ子が彼女の胴体の上に現れた。まあポニ子は小動物……というほど小さくもないが、その体重はほぼ無いようなものである。だから彼女に乗っかっても重い……なんてことはないだろう。


「ポニポニ!」

「不思議な生き物ですね」


 恐る恐るポニ子の体に触る彼女。興味深そうに彼女はポニ子のお腹をさすってそしてめり込ませた。


「おおー、なんか冷たいですね」

「この子はポニ子。それから僕は――」


 勇者がそれぞれの面々を紹介してくれた。それでもアイは全く再起動してないが……あいつは何をやってるのか? その中で彼女は一か所をずっと見てる。それは……G-01の指だ。部屋の隅っこ……バレない所にあるのになぜかこっちを彼女は見てる。G-01というよりも、私を見てるようだ。


「それは心配ないよ。G-01殿という、とても偉大な方の一部なんだ。僕たちの主というか? 親というか? そんな存在なんだ」


 G-01の説明で苦労してるみたいな勇者。まあそれはわかる。なんて言ったらいいのか……ってなるよね。そこにいるのは指の一部だし、これがボス? とか思うだろう。けど……


「そうなんですね。大丈夫です。なんだか他人の様な気がしませんから」


 そういって彼女はニコッとわらった。

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