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「えっと……わかるかな?」


 勇者は困惑してた。だってメタリファーだった少女(私に瓜二つ)は何も言わないからだ。その大きな双眸でただ勇者を見つめてた。てか……


「私の目ってあんなに大きいんだ」


 寝顔もかわいいとは思ってた。けど大人しく佇んでるそれは……まさに美少女と言える。絵画になりそうな美少女である。こんな事を言うのは自分を自画自賛してるようで、なんか背中がむずがゆくなってしまう。だって実際起きてる顔は私は見てるのだ。寝顔は私ねないし見ることはなかったから新鮮な感じがあったけどさ……起きてる顔はちゃんと見てる筈だったんだけどな? それこそこの状況、この状態になってからしばらくは自分の事をよくみてたと思う。

 その時からニヤニヤとはしてた。けどこうやって客観視できるとまた違うんだよね。いやびっくり。そしてそんな美少女に見つめられてる勇者はちょっと困ったようになってる。実際、何か反応してくれないと、どうしたらいいのかわからないってところだろう。なにせ雑に扱っていい存在でもないしね。私の見た目をしてるが、あの子は元メタリファーだったのだ。メタちゃんとかよんだほうがいいのだろうか? けどそこは勝手に決めちゃったらダメだろう。そもそもが彼女、自身がメタリファーだったこととか覚えてるかもわからないし。


 その場の誰もがこの少女にどう接したらいいのか? と手をこまねいてるのが現状だ。勇者が異性だから警戒してたりする? ならばミレナパウスさんとかアイとかが行けば……と思うが、ミレナパウスさんは彼女が元はメタリファーという事で怖がってしまってる。怖いというよりも恐れかもしれないが、得体のしれない存在に友好的に出れる人ってそうそういないだろう。だから彼女を責めることはできない。なにか起きたら一番危険なのは彼女だしね。

 ならばアイはどうか? でも彼女は動かない。一応ちゃんとしたAIだったんだから、色々な知識だってあって、普段はかなりきつめな奴ではあるが、誰彼構わず……なんて事はしないだろう。つまりは最初は友好的に接しようとすると思うんだけど……アイは決して動かない石のようになってる。てかまるで部屋の備品みたいに直立不動でおへそのあたりで手を組んでちょっと頭は下を向いて目を閉じてる状態。それで動かないのだ。なに? スリープモードにでも入ってる? と思う程に動かない。


 ならば最後の砦はポニ子だ! ポニ子はその愛くるしさで少女の心を解けさせる可能性がある意味で最も適性が高いといっても過言ではない……筈。なので私はポニ子をけしかけようと思った。でもその時だ。私の……というかG-01の高性能なマイクは確かに少女のいった言葉を拾った。


「イケメンきたこれ」


 はい? 今なんと? 

215話抜かしてました。なのでその話を挿入しました。

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