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「う……ん」


 彼女は数刻時間スウスウと可愛い寝息を立てて寝てた。すでにこの場所は私が掌握してるわけで、もう目玉たちも敵ではない。だから安心して、彼女を寝かせる事ができた。わたしたちは円盤のある一室で彼女を休ませてる。すでにこの円盤も私の船……みたいなもの。

 私は流石に同じ部屋にはいられない。けどこの円盤にはドッグがある。ちゃんとG-01も収容できるドッグである。なのでここであればG-01自体も休めるかなってね。思える。いつも頑張ってるくれてるG-01である。前にもこのドッグにはきたが、そのときは休む……とかの状況ではなかった。いや一応ちゃんと色々とやってくれたとおもうけどね。でも状況今とは違ってあの時は安心できる状況ではなかった。

 だからドッグを活用してなかったけど、今はとても活用できてる。なにせまずは全身をきれいにする。そして細やかな点検もしてそれを正確なデータとして表すことで、摩耗してるパーツとかを割り出してそれを新しくする……ということができる。

 もちろんG-01には元々そういう機能はある。なにせG-01はほぼ自己完結型の機体だ。まあそれはそうだよね。そもそもがこういうドッグに入ることをG-01は想定してない。そのためのユグドラシルシステムだろうし? 


 エネルギーさえあれば自身でそれらを生み出す事ができるから、摩耗したパーツとかは勝手に交換したりする事ができるようになってる。でも……だ。この点検でどこの摩耗が早いとか、消耗が強い部分とかがわかれば、その部分のパーツをワングレードアップさせるとかができるじゃん。

 基本的にG-01が自動的に変えるパーツは前のと同じである。別のパーツにするとなると、もちろんだけど私の許可が必要なのだ。なのでこういうところでちゃんとしたデータを見せてくれたら、私だって判断できるのだ。何回もそのパーツを変えてたら、きっとG-01も教えてくれる……とおもうけどね。きっと。もしかしたらそういう役目はアイの役目だったのかもしれないが……そうなると教えてくれることはないかもしれない。

 だってもうアイは分離させてるからね。G-01の状況を常に知れる……という権限はないのだ。なので私はこの数刻時間、色々とやってたわけだ。


 彼女のことは勇者やミレナパウスさんたちに任せてた。任せてたといってももうここには敵はいないから目覚めるのを見守っててもらってただけだけど。もちろん私も指で監視はしてた。

 だから彼女が起きそうになったらわかるのだ。自分の寝顔とか初めて観たけど、実際かなり可愛かった。そもそもが私って寝る必要がないんだよね。食事だってそうだし……普通に寝てる自分を観る……というのはなんか新鮮というか変な感じだった。


「おはよう」


 パチパチとして周囲を見回してた彼女、そんな彼女に最初に声をかけたのが勇者だった。やっぱり勇者だからなのか、彼のコミュニケーション能力は高い。それにイケメンだしね。実際元がメタリファーだった彼女にイケメンとかブサメンとかいう感覚があるかもわかんないが……目覚めて最初に入る顔がイケメンがいいのはどんな生命体でも共通ではないだろうか? うん、きっとそうだよね。


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