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『うむ、、いい腕だ』


 何やらそんな風に彼は言う。けど……それに他意はないよね? 別にその……いやらしい意味じゃないよね? いや、流石に腕に欲情はしてないと思いたい。けど性癖って千差万別だし? それになんかとても興奮してるように見える。私はほぼ真っ裸である。

 だからだけど、おっぱいだって……ね。丸出しだ。確かにつつましやかだよ? けどおっぱいって男性が一番女性を感じる部分ではないだろうか? 全ての男性が求めるもの……それがおっぱいだ。うん、多分そのはず。私も暇があればおっぱいもみもみしてるもん。

 けどあれだね。胸は揉むと大きく成るとかいうのは迷信だね。だって私はよく揉んでるのに全く大きさ変わらないし。


「これって……」


 私の新たな左腕、その感触を確かめるように私はにぎにぎとしたり、大きく回したりしてみる。違和感はない。懸念だった全くの別物になる……ということもなかった。サイズ感は右腕と全く同じといいだろう。まあ新たに構成されたわけだから、なんかとても艶やかでしっとりとしてる感じはある。これが腕が新品になるという事か……とかおもった。


 でも気になるものがある。それは左腕全体にある入れ墨……というとなんかヤク的な人が背中に入れてる龍みたいなのを想像するかもしれないが、そうじゃない。もっとシンプルだ。

 なんか腕全体に点や棒やら……そんなのがはいってるのだ。まるで回路図? みたいだなって思った。これがおしゃれと思えたらよかったのかもしれないが……いや、見方によってはおしゃれかな? それで通せるきもする。

 けどなにもなくてもよかったよ。なにせ私はシンプルイズベストな美少女だ。だから普通にそのままでもよかった。それにいつかこの外に出た時に、もしかしたらこれが禁忌とか言われても困るし? もしかしたら肌になにか描いてないと変人扱いされる世界とかあるかもしれないが……それはその時になったら描けばいいだけだ。

 最初から入ってたら消せないじゃん。いや、ごまかす術はいくらでもありそうだけど……こういうのはユーザーアビリティをもっと考えてほしいよね? 勝手に何を追加してくれとるんじゃ――というね。


『違和感はないか?』


 彼はそう言ってくるから私は「別に」と返しておいた。


『流石はプチュオクミだな。副作用が出ないとは』


 おい、まて。なに? いま副作用って言った? そういう事はやる前にいいなさいよ!? コンプライアンスって知ってます? 

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