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「「「あが……ががががあああああああああああああああああああ」」」


 過剰な力……それを受け取った皆が苦しみ出す。だがそれは分かってたことだろう。なにせこの世界の人達には過ぎたる力なんだ。それを受け入れるにはそれ相応の痛みが伴う。でも皆覚悟はしてたはずだ。一応誰も死なないように気を遣ってはいる。そうしながらも皆が砂獣と戦えないから、俺がそれらをカバーする形になってる。まあだけど、魔王が楽々相手してた砂獣だ。はっきり言って俺だけでもなんとかなる。


 皆が限界を超えて力を得ようとしてるところ悪いけどね。とりあえず砂獣を倒さないようしておこう。ちゃんと残しておいて、力を得た皆がちゃんと倒せるようにしとかないとな。


(けど……もしも倒せなかったら今度こそ皆のヤル気がヤバい事になりそうだよな)


 そう考えると、砂獣が元気いっぱいなのは問題かも知れない。それに無駄に多いしな……飛んでないと見えてる場所全部砂獣で埋まってる。それほどまでに砂獣は多い。魔王がかなり減らしたはずだが、砂獣共は砂の中からどんどん出てきてるんだろう。終わりが無い。流石にこの数はパワーアップしたとしても言質の皆では厳しいだろう。もうちょっと少なくしていても良いよな。


「少しだけ相手をしてやる」


 そういいつつ俺は聖剣を抜く。とりあえず苦しんでる皆の周囲に結界を張る。そしてとりあえず軽く聖剣を振る。すると砂獣達の一角が切り崩れた。かなりのグロテスクな映像だった。かなり堅いと皆はいってた。でも俺にはそんな感じはしない。剣を振ったときのエネルギーだけで倒せてる。しかも結構適当に振っただけでも……だ。はっきりいってこんな物か……って程度。こうなるとちょっと力を与えすぎたかも知れない。

 どのくらいが上限か分からないから、多めに配ったんだよね。だからこそ皆さんまだまだ苦しんでる。いや、既に気を失ってる人も居るくらいだ。そういう人は、入って来た力に耐えられなかったんだろう。そういう人は直ぐに力を外に出してる。そうしないと与えた力がその人のエネルギーを食って殺してしまう。俺にはそんな意思はないが、力はどうあってもそこにあるだけで影響を与えてしまう。

 意思が続いてれば抵抗が出来る。保護になる。でも意思が落ちてると無防備みたいな物だ。だからこちらから力を操作して外に出してる。


(半数くらいはまだ頑張ってるか)


 チラッと見つつ、砂獣の相手をする。どのくらい残るだろうか? ギリギリ二桁くらいの人数は乗り越えて欲しい。贅沢か? でも砂獣は数が多い。一桁の数じゃあ数の差で圧倒されるじゃん。だから二桁……二桁残ってくれって俺は願う。

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