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「くっ!?」


 眩しい光が目に大量に浴びせられて一瞬目を閉じる。なにか新たな攻撃の兆候なのか、自分は五感を研ぎ澄ませる。なにせ目が見えないからといって、何もできない? それではこのレベルでは通用しない。

 だから視界のほかに音で、触感で、そして力を通して、周囲を知れることが大切だ。その感覚によると……


(遠ざかってる)


 つまりは今のはただの目くらましか!? まさかそんな手段を奴が使ってくるとは思ってなかった。普通の肉体よりも早く目くらましから回復したとはいえ、一瞬で追いつくなんて厳しい。ならば……クルッと聖剣を回すと、剣の形態から銃の形態に聖剣がかわる。そして構えて照準を合わせる。

 そして素早く引き金を引いた。


 ガキイイイイイイイン!!


 ――という音が響く。それに伴い、ぼろぼろの腕がガクンと態勢を崩す。普段のコーティングなら、この程度の攻撃、きっと意に介さないだろう。けど、今や腕もボロボロだ。だからこそ、これでも効く。一発撃って、更にもう一発。一回一回装填するタイプの銃だが、弾丸はエネルギーで生成してるから、ガチャガチャとする必要はない。

 力を込めれば、弾丸が勝手に生成される。そしてまたも引き金を引く。再びあたり、ぐらりと一気に高度が落ちていく。限界が来たのか? でも完全に破壊するまでは安心なんてできない。だから再び装填して狙いを定める。さっきまでは逃さないために素早く撃つことに重きを置いてた。

 けど今回は違う。この一発は完全にあれを破壊する為の一発だ。だからこそ今までよりも強くエネルギーを込める。そんな時だ。なにやらこの場所でガゴンガンガン――という音が響き始める。それが何なのかはわからない。ここはそもそもが目玉の生産工場だ。だからそれだと思った。

 ここで戦闘を行ってるが、それでもこの工場の稼働は止まってないのだ。かなりぼろぼろになってる気がするが、それでも止まらない工場には感心しかない。

 目玉は実際自分たちの敵ではない。だからこいつを倒すことが最優先。


「行け」


 引き金を引く。さっきまでよりも硬かった。けど引いた瞬間放たれた弾丸は赤い鳥になって迫ってく行く。でもその時だ。落ちる腕、そして迫る自分の攻撃。そこに割り込むように、何かが飛び込んできたようにみえた。

 けど問題なく攻撃が直撃して、大きな爆発が起きる。


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