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 レイピアのような丸い側面に一点だけを指すために尖った先端。持つところは凹みがあって握り安くなってて、手には透明な布がふわっと流されてる。それはかなりながくて、剣自体よりも長いくらいだ。シンプルな見た目。

 でも凝縮しただけあって、かなり無理をしてる。どういうことかというと、今にも暴発しそうというか、刀身をこれだけ圧縮すると、今にも爆発しそうである。普段の形態ならそんなことない。ありえない。

 けど、今回のこのレイピアの形状ではそれがありえる。いや、普通にレイピアにしようとするだけならそうはならない。じゃあどういうことなのか? それはそこに狙いがあるからだ。

 でも必要な強度というのはどうしてもある。だって相対してる敵である腕はきっとG-01殿にも負けず劣らないほどの強度を誇ってるだろう。だからこそそれを突き破るための強度は必要。でも、頑丈にしすぎるのもだめというね。

 難しい要求だった。けど聖剣はきっと応えてくれてる。ならあとは僕が頑張る番だ。


(ノア!)

(わーてるっすよ)


 自分が頑張るしかない――とか言った舌の根が乾かない内にノアに頼る自分。でも仕方ない。自分の中にいるんだし、ノアだって自分の一部。何もズルいことはないだろう。


眼の前にいくつもの魔法陣が展開される。僕はそこに進む。すると……だ。すると周囲が一気に流れた。それはいままでの移動とは違う感覚。まさに送られる……という感覚が一番ちかい。魔法陣間を転送するシステムをノアには組んでもらってた。

 これを戦闘中に自分自身でするのは無理だ。なにせかなり複雑な術式だからだ。スピードではない移動だ。それもほぼ見えることもない。これならどこで見てるか知らないが、この腕だって対応できないはず。そもそもが初見はとりあえず受けたりするのがそのスタンスっぽい。

 それはその頑丈さがあるからなんだろう。自信がある。それにきっとデータとして取る意味合いも……あるんだと思う。でもその余裕が致命的になるんだ!!


 魔法陣に導かれて自分は傷の修復が治りきらない腕の側に出現した。そのまま、僕はこのレイピアと化した聖剣を突き刺す。


「はあああああああああああああああああああ!!」


 いま一瞬、自分に別の感覚があった。アイ殿か? 何かはわからないが、ありがたく受け取っておく。そして自分はレイピアを腕へと叩き込む。装甲に吸い込まれていくレイピア。けどそれだけじゃない。

 刺した勢いで更に進んで、反対側から突き出たレイピアはその勢いのままに刀身を伸ばして反対側の腕へと更に刺さった。まるで串に刺された状態のようになってしまった。


 けどまだ、ここ出終わりじゃない。これからだ!!

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