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 3つになった刀身。それによって押せ押せで切りまくる。でもやっぱりだけど、分身させた刀身では腕に有効打を与えることは出来てない。せいぜいかすり傷程度だ。

 その程度はこの腕にはダメージとは言えないだろう。すぐにその程度の傷じゃあ、再生してしまう。でも……わずかでもそっちにもリソースを割くのなら、本命の自分の攻撃が通りやすくなる。ただ切るだけじゃだめだ。

 やるなら完全な破壊。それしかない。じゃあどうするか? ただこの腕を聖剣できれいに切ってもそれだとすぐにくっつきそうだ。じゃあガツンがツンと叩いてこわす? いやいや、聖剣は剣だ。一応銃にもなれるし、その気になればハンマーとかにもなれるだろう。

 けどこの腕に初めての武器で挑む? それはなかなかにリスキーだろう。一番慣れてる剣形態てあっても攻めきれてない。たがら別の形態にするのはリスクが大きい。


 じゃあどうするのか? どうやってこの剣の状態で腕をぶっ壊すのか。自分の中でその答えは実は出てる。


ガガガガガ――


 そんな音と共に、ぶつかり合ってた腕とこっち側が互いに弾かれた。でもそこを狙って、飛んでる分身の刀身をこのタイミンで向かわさせる。回転を加えて、勢いをつけるために、実は本体である自分たちがぶつかり合ってるときに大きく周囲を大回りさせてた。

 そんな分身の剣、まずはその一つが勢いよく腕の上面に落ちてくる。ものすごい勢いで、耐久力を無視した突進。そのせいで最初に突っ込んだ分身剣はすぐに消えた。でもそれでいい。更にもう一本がタイムラグなしで突っ込んで来る。寸分たがわぬその位置に再び突き刺さる。わずかでも傷をつける為に、ぶつかってもまだ回転してる。

 自分もただ見てるだけなんてしない。ある仕掛けをしつつ、聖剣の姿を変えるのだ。ハンマーとかにじゃない。そんな大掛かりな変化じゃない。鋭く、細く,けどそのエネルギーはできうる限り、圧縮させる。出来上がったのは一本の棒のような剣。ただ突くことにだけ特化させたそれが、聖剣の新たな姿だ。


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