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 私はある仕掛けを施してます。私が攻撃した目玉たちはとてもよく飛びます。それに加えてよく跳ねるのです。本当なら目玉にはそんな弾性はないでしょう。だってとても堅そうですしね。


 そんないい音で連鎖していく……なんてそんなわけないのです。本当なら後方の何体かをグワシャー! とか巻き込んで、それで爆発とかしておわりでしょう。実際今まではそうでしたからね。

 ならばなぜにここの目玉はそんな風にならずにとてもいい音で連鎖していくのか……私も試行錯誤をしました。


(実際最初のあれはきっと偶然だったんでしょう)


 私はそう思ってます。最初のあれは全くの偶然。たまたまだったのです。きっと何かがかみ合ったんでしょう。色々とね。だってその後に普通に殴って連鎖を狙ったとしても、それで上手く行くのは一連が限界みたいでした。


 でもそれでは――カン!――で終わりです。そんなのは気持ちよくないのです。これは違う……と私は思いました。もっと勢いが必要なのか思って、私は拳に込める力を高めたりもしました。

 けど単純に力を込める……それは愚策でした。それではただ破壊力が上がるだけなのです。そんなことをしても、目玉の装甲を打ち破れる……しかありませんでした。

 それではそもそも手元で目玉が死んで終わりです。実際確実に倒す――とするとそれはありでしょう。けど今はダメです。なぜなら、目玉はとても多いからです。一体一体に拳を差し込んで止めを刺す? 現実的ではないでしょう。


 なのでもっと改良しました。ちょうどよく目玉を勢いよく吹き飛ばせる出力があればいいのです。何度か叩いてそれを調整して私は最適解を見つけました。

 けどここはもっと詰めれるかもしれません。でもただ目玉を殴り飛ばすだけでは気持ちいい連鎖にはなりません。そもでもなるのは一連までです。それではダメです。


 じゃあどうするのか? 私は色々と考えました。殴る一瞬にどこに飛ばすのか? を事前に考えたり、その為にもっと広い視点を持つことを意識しました。

 けどそういう事だけではどうしようもなかったので。だから私はここで魔法を使います。使う魔法は付加魔法です。付加魔法というのは筋力をアップさせたり、風の加護を持たせてスピードをあげたりという類でしょうか? 

 敵に使う場合はその逆に動きを阻害させたり、体に作用させての毒的なものとかでしょう。そんな魔法。けど私は別に目玉に毒を仕込んだ訳じゃないです。


 私はむしろ、目玉にシールドをプレゼントしたのです。

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