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 「つっ……はあはあ……」


 まずいです。なんとか周囲の目玉は破壊できました。どうやらプニちゃんに包まれて、それによって電撃が目玉たちにも届くようになった。するとそのせいでしょう。電撃が予想以上に効きました。

 いえ、多分巻き込まれた目玉達の電撃も暴走してたように思います。そのせいでかなり強力な電撃になってしまいました。私も何回意識が飛んだか……そのたびにポニちゃんが私の意識を引き戻してくれたからなんとかこうやって立ってられてます。

 

「ぽ、ポニ~……」

「ポニちゃん」


 電撃が収まって、目玉たちを包んでたポニちゃんも彼らを開放します。けど……どうやらポニちゃんにも相当な負担がかかってたようです。ポニちゃんの体は液状から戻ろうとしません。ただの水たまりみたいになってます。

 なんとかポコっと顔だけ出してますけど……アーマーになるのは無理そうです。


「ありがとう、少し休んでて」


 私はそう言って膝を押さえつつ立ち上がります。かなりの数を巻き込めたと思いますけど……それでもまだまだいるのが現状です。私だけじゃあ、あの数を全て相手にする……というのは現実的じゃない。

 それはわかってます。けど、勇者様とアイ様があの腕を破壊してくれるまでは頑張らないと。


 私は首元のチョーカーに意思を通します。


「回復と、力の循環を……」


 首元のチョーカーから全身に広がる光の線。それによって体が楽になりました。ジーゼ様から授かったこのチョーカー。私の未熟な所を補ってくれて、そして扱えきれないほどのエネルギーを含んでます。

 私の体には内包できないほどのエネルギーをたったこれだけの小さなアイテムに収める。それだけでもすごいことなのに、これには恐ろしいほどの汎用性があります。

 でもそれを使いこなせてないのが実情でしょう。今までは私はこのチョーカーから受ける力の供給は無理しない程度……でした。ポニ子アーマーがあったら、そもそも供給を受ける必要もなかったです。

 でもこれからはそうは行ってられないでしょう。私は周囲に風を起こしながら、静かに構えを取りました。


 あふれる力の本流。それが風となって周囲に流れてます。ちょこまかと動いてる小さな目玉はとりあえず無視しておきます。それよりも向かってくる大きな目玉でしょう。向かってくる腕を捌いて、懐にとびこみます。そして掌底を放ち、勢いよく後方の目玉を巻き込む形で吹き飛ばします。

 ポニ子アーマーがあったときほどじゃないけど……それでもそれなりに目玉を巻き込めそうです。

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