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 私の、というかポニ子アーマーの腕を取った目玉によって私は振り回されます。グルんグルんとされて、このまま投げ飛ばされるのかと思ったら、更に別の目玉たちの腕が伸びてきました。

 放り投げるんじゃなく、押さえつける……そうしようとしてるみたいです。確かにここで暴れてほしくない彼らはそうした方が良いでしょう。

 でもそんな簡単には押さえつけられたり――


「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


 バリバリバリ――と体に走る痛みに私にそんな悲鳴を上げました。私にはポニ子アーマーが有るんですよ? それなのにこの痛み……油断してました。今までは攻撃に当たっても吹っ飛んでも痛みまではなかった。それはポニ子アーマーが守ってくれてたからです。今も私はポニ子アーマーが守ってくれる……そう思ってました。

 けどそれが油断だった。きっと目玉たちは私にどう攻撃を通すのか……それをきっと考えてたんでしょう。そしてその答えがこの電撃。ポニ子アーマーは物理的な衝撃は緩和してくれますし、ある程度のビーム兵器だってどうにかしてくれます。素晴らしいことです。けど流石にこの電撃はむりだったみたいです。


 きっとポニ子アーマーの内部にまでこの電撃は浸透してるのでしょう。こういうのって普通は一瞬でおわって昏倒とかをねらうんじゃないんですか? さっきからずっと私はこの電撃にさらされ続けてます。しつこいように電撃を浴び続ける私。私が昏倒しないから、目玉たちも攻撃をし続けてるのでしょうか? 


 でも戦場で昏倒するなんてできません。私は意識を強くもって、歯を食いしばってポニちゃんと通じ合います。そして次の瞬間、私を包むポニ子アーマーが一気に膨らみます。それは脱出を目的にしたものじゃないです。

 実際だって目玉たちだっでそれには警戒をしてるはずです。策を用意してる可能性が高い。だからこそ、私達は別の案、目玉たちの裏をかく行動に出ました。

 いえ、本当はこれしかなかった……のが現実です。膨らんだポニ子アーマーをみてきっと目玉たちは私達が脱出する気だとおもったことでしょう。

 でも違う。掴まれた腕とか体のそこかしこから膨らんでいったポニ子アーマーは、できる限り膨らみます。その姿はまさにプヨプヨ。弾力性抜群。

 つまりは近くの目玉たちをポニちゃんが包み込んだのです。それによって何が起きるのか……それは同じように電撃を食らうということで。さあ、我慢比べと行きましょう。


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