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 ガキイイイイイイン! ガキイイイイイイン!


 私は聖剣を振り下ろしました。でもその前に、私が狙った場所には勇者様が聖剣を振り下ろしていたのです。それは左腕の手首の近く。全く同じ場所……ということは出来ませんが、私は勇者様の隣にレプリカの聖剣を切りつけました。


「ミレナパウスさんそれは!?」

「ごめんなさい勇者様。けど私が考えれる最高の武器はこれだから……」


 二人して腕の敵に攻撃を与えるとき、その言葉を聞いて勇者様はちょっと笑ってくれました。


「そうか、一人……一つでは無理でも、二人、二つなら行けるかもしれない。力を貸してくれ!!」

「はい!!」


 どうやら勇者様は快く受け入れてくれたみたいです。私のこんな猿真似みたいなマネ……別の人なら嫌がったりするかもしれません。でも私はちょっとわかってました。

 だって……勇者様はとてもやさしいですから。


「 「はああああああああああああああああああああああああああ!!」 」


 私達は二人でもう一度武器を同時に振り下ろそうとしました。けど当然、それをただ黙ってみてる……なんて事はあり得ません。けど私たちに右手を向けようとしてきますけど、それをアイ様が砲撃でとめてくれます。黄金の野太い砲撃です。その圧力というか余波というか……それが私達も実はきてます。

 でも私達にはそれでも間接的です。けど拳は直接もろにその攻撃を当てられてるわけです。なのに……それでも壊れもせずに動こうとしてます。驚異的です。

 でもせめて……せめてこの左手だけでも私と勇者様で破壊したい! その思いで二つの聖剣を振り下ろしました。


 今度は完璧なタイミングで二つの剣の衝撃が重なります。その瞬間、今までにない感覚が手に伝わりました。それはめり込むような感覚です。表面を砕き、内に入ろうとするような……その感覚です。


(行ける!)


 言葉をかける事はしなかったですけど、きっと勇者様も同じことを思った筈です。私にはこのポニちゃんが再現してくれた聖剣がどれだけの性能をしてるのか、よくわかってません。でも、もしかしたらもの凄く聖剣に近いのでは? とちょっと思ってきました。

 だって、いまの所同じような事が出来てしまってるのです。このままいけば左腕を持っていける。その可能性が見えてます。でもその時です。破壊された装甲の内側……それがなんか赤く光りだしました。


「ミレナパウスさん!」


 やっぱり私よりも先に勇者様が動きます。そして次の瞬間、私の視界の外で激しい爆発が起きました。

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