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 私たちは三人で見事なコンビネーションを披露して攻撃をしました。それに……です。向こうの腕は一つが聖剣を掴んで抑え込むことで使用不可の状態なのですから、私達三人を撃退するのに腕は一本しか使用できないのです。物理的に足りないでしょう。きっとどれかは通る。私はそう思ってました。ですがどうやらあの腕は私の予想以上に強いみたいです。わっかを滑るように移動するそれはアイ様が放った光線を拳圧で押し返しました。そして私と勇者様の攻撃ですけど、どうやら私は眼中にないようです。私への……というかポニ子アーマーへは何も反応しませんでした。

 拳を作って殴りに行ったんですけど、さっき腕を軽く振るっただけで弾かれて粉砕されたから、「その程度」と学習されたみたいです。確かに私の力の出力ではあの腕に有効打を打つのは難しいでしょう。それはその通りです。

 そんなのはわかってる。わかってます! でもそれでもちょっとでも私に構うことでお二人の助けになるのなら!! その気持で諦めません。なので関係なく殴りかかりました。


 勇者様はその本領は聖剣とのシンクロであります。でも、勇者様は素手でもとてつもなく強いです。一番近いところにいる勇者様は一番近く……ようは自身の聖剣を掴んでる腕の手……それも指に向かってその肘をおろします。


 バキャン!!


  とかいう派手な音がきこえました。これは指の一本くらい折れてるでしょう。そう思うだけに十分な音でした。まるで自分自身にも痛覚が作用しそうな……そんな音でした。

 でも……


「くっ、どれだけ頑丈なんだ!」


 どうやら指を持っていくことはできなかったようです。勇者様もきっと遠慮なんてしてない全力だしたでしょう。なのに……破壊できてない。

 聖剣での攻撃はまだ攻撃が通ってました。でも素手ではさすがの勇者様でもあの腕に攻撃を通すことはできない? それって一体どれほど……少なくとも勇者様の直接的な攻撃でもだめと言うなら私なんて確かにアリンコみたいなものでしょう。事実私の攻撃は全く意に介してないです。


 けどここで思います。剣での攻撃は通ってました。もしかして刃物には弱くて、打撃には強い材質なのかもしれません。ポニ子ちゃんアーマーで打撃以外の攻撃ってしたこと無いですけど……このアーマーは変幻自在のハズ。ならば……私はポニ子ちゃんのこの鎧を鋭く研ぎ澄ますことにします。


 

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