表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1307/1575

111

 それなりに大きなその腕とわっか。あれは一体? ここの守護者みたいなものでしょうか? でも出てくるの遅くないですか? だってここを守りたいのなら、もっと早く出てくるべきでしょう。でないと、既に塔というか柱というか……それは壊されてしまってます。


 キュインキュイン――そんな音と共に、何やらわっかの光が放たれる。すると再び赤く染まりつつあったこの場所の色が今までとは違う色になる。いえ、これは特定の色ではないです。虹色とでもいうのでしょうか? 私もそんなに見たことない様々な色がこの場所に広がってます。

 そして……


「とまってる?」


 こちらに向かってた大量の目玉たち……さっきまで私たちを必死に倒そうとビームを放ってたのに……今はその目玉を虹色に光らせて止まってます。あの獰猛……というのは違うかもですが、躍動的? な目玉がまったく動かなくなって、全部が……見える範囲全部の目玉たちの光が同じような虹色になってる。


 これは一体……


「くっ……」

「だ、大丈夫ですか?」


 私は勇者様へと声をかけます。あの勇者様がダメージを追ってる? 勇者様に攻撃を通すなんてそれだけで異常です。なにせ勇者様もアイ様も見た目は普通に私達と変わりないように見えますが、実はその体はとても頑丈です。

 もちろん普段からカッチカチ……なんて事はないです。特にアイ様はきめ細かな肌、輝く髪、潤った唇とそもそもなんかあんまり汚れません。それに肌も柔らかいです。でも剣とかナイフとかをその肌で受け止めることができます。

 つまりは特別なのです。ただの肉体ではない。勇者様とアイ様は全く同じ……とは言えないでしょうけど、頑丈なのは私が見てます。だから勇者様だってなかなか傷なんてつかない筈なのです。


「大丈夫……それよりも……油断はしないで」


 ブン――と勇者様はそういって聖剣を軽く振るいました。そして再びその聖剣に光を集めます。そんな勇者様よりも先にアイ様が銃を構えました。


「凄いエネルギーをしてるわよあいつ!」


 アイ様の声が……震えてる? 強い口調で言ってますけど、そこには緊張が伝わってきました。アイ様も勇者様もあの現れたわっかと腕の存在にかなり警戒を現してる。


 私はまだ戦闘の勘? というのでしょうか、それが研ぎ澄まされてるとは思ってません。だからきっと鈍感なんでしょう。けど二人がこんな風になってるということは、あれはきっとかなり強い存在という事……私は喉が渇いてきました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ