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 早速勇者様たちと離れ離れにされてしまいました。やっぱりあの化け物達はちゃんと戦力を分析してると見て間違いないでしょう。そもそもが最初に戦った時、あれだけ組織的な相手だったのです。

 頭がいなくなったとしても、戦力を分析する……くらいはしてるでしょう。そして私が一番弱いと見破られた。だから個別に倒すならまずは私……とおもわれたのでしょう。


「これが違う世界の洗礼……ということでしょうか?」

「ポニポニ!」

「ええ、まだ死ぬ気はありません」


 正直、この変な生物? ポニ子ちゃんがなんと言ってるのか、私にはさっぱりです。けどなんとなくだけど、励ましてくれてると言うのはわかります。それにポニ子ちゃんのおかげで私はまだダメージをうけてない。

 全てのダメージはポニ子ちゃんが吸収してくれてます。


「もっともっと自由に戦って見ます!」

「ぽに!」


 私は無数の目玉達に挑みます。前の世界なら私の周囲を沢山の信者が囲い、肉の盾となって守ってくれてました。その中心で私は詠唱を焦らずにやることが大切だった。

 でも今は違います。自身で動いて、敵を捉えて攻撃を向ける。それと同時に、詠唱も行います。同時に二つ……いや全体の敵の動きをみて、攻撃が来たら回避だってしないといけません。

 だから考えることは1秒先には変わってる。そんなやることいっぱいなせいで頭は常にいっぱいいっぱいです。そうなるとおろそかにどこかはなってしまいます。私の場合はそもそもそこまで運動神経が良くないから、どうしても体の使い方が鈍臭い。

 なので回避しようとして、一回はなんとか躱せても、きっとそのやり方がだめなんでしょう。それはわかってます。だって――


「ひゃっ!?」

「ちょ!?」

「ぴゃあ!?」


 ――とか変な声とともに、更には変なポーズで回避してます。当然その後にスムーズに体が動かせるわけ無いです。だからその後に続く攻撃はあたります。ダメージにはならないけど、これじゃ……いくらかかっても魔法が完成しません。

 私も目指すは勇者様のような戦いつつ、魔法も使えるような……そんな姿です。なのに……


「ポニポニ」


 何やらポニ子ちゃんが言ってきます。するとなんか勝手に私の耳にさっきまでの詠唱が伝わってきます。


「え? これって……」


 まさかポニ子ちゃん……私の詠唱をストックしてるの?

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