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「えーい! ていやあああああああああああああああああああああ!」


 わざわざそんな風に声を上げて、目一杯戦ってるミレナパウスさん。かなり大胆に戦ってるミレナパウスさんは、自身の被弾には目が言ってないみたいだ。まあ目玉の攻撃ならどうやらポニ子の弾力装甲の前で無力化されてるから問題はないから良いけどね。

 でもあれは実際、ミレナパウスさんが戦ってる……と言っていいのか? なんか解んなくなってくるというか? だってミレナパウスさんは結構へっぴり腰だし、殴るときは目を閉じてるし、そもそもが実際あんまり近寄ってないというか? いや、ミレナパウスさん的には精一杯近づいて攻撃をしてる……ってのはわかる。


 だって目玉達は結構不気味だしね。近寄るのは怖いだろう。女の子なんだしなおさらだ。私だってG-01に乗ってなかったから、あんなのに近づきたくない。私がこうやって呑気に講釈を垂れることができるのは絶対的に安全な場所にいるから……だ。


 そしてミレナパウスさんが奴らとなんとか逃げずに戦えてるのも、ポニ子アーマーという鎧を身にまとってそれが安全だとわかってるからだ。


 とりあえずミレナパウスさんのへっぽこな戦い方でなんとかなってるのはだいたいポニ子のおかげだ。あいつ自分ではあんな動きをしないのに、ああいう風に他者の介在があれば、戦闘ぽい事もするんだなって新たな発見である。

 だってポニ子ってそもそもがあんまり戦ったりしないからね。そういう役割を今まで与えたこともなかったわけだけど……大体戦う役目は勇者とか魔王にやらせてた。あとは自分自身……だからポニ子は護衛とか……そっちを任せてた。それにあいつ自身、そんなに戦いたくなさそうだったし……でも今へっぽこなミレナパウスさんをうまくフォローして立ち回ってるポニ子を観るに、案外戦えそうだなっておもえる。


 だって全く持って腰が入ってないミレナパウスさんのパンチもポニ子の腕がミョーンと伸びることでうまく目玉にあたってる。ときにはパンチに見せかけてその特性をうまく使ってクルッと目玉を巻き込んで、投げ飛ばす……なんてことも臨機応変にしてるし……慌ててるミレナパウスさんの動きに合わせて、うまくジャンプ力とか、自身の身体……つまりはアーマー部分を増減したりしてミレナパウスさんを守ってる。

 当然だけど、目玉達はポニ子アーマーに守られてる本体であろうと思ってるミレナパウスさんを狙ってその腕を使って攻撃してる。

 けどポニ子アーマーの中にいるミレナパウスさんは、一瞬大きくなったポニ子の中でうまく移動させられて目玉の腕を避けてる。ポニ子自身はその腕に欠損させられてるが、痛みなんてのはないんだろう。

 なんてポニ子アーマーは優秀なんだろう。けど……問題はある。


「決定打がないね」


 それである。

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