表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1203/1576

7

 勇者もアイも強い。だからある程度は大丈夫だろうと思えるけど、問題はポニ子だね。実際ポニ子ってよくわかんないからね。まあけど強いって事はきっとない。ポニ子はどっちかというとサポートって感じだしね。

 まあけどあのぷにぷにした体なら、こいつらの攻撃も無効にできるかもしれない。でも流石に心配だから、私はポニ子の位置を確認してそっちに向かうことにした。ポニ子も私の眷属ではあるし、ちゃんと仲間と認識して、その波長をレーダーに映せる。それぞれの位置を把握はできてる。


 信号がある内は大丈夫ってことだ。


「かなり厄介だし、あんまり舐めてるとこっちも危ないね」


 流石に初期の武器のままでは厳しい。実際一体一体にはG-01を脅かすほどの力はないみたいだけど、こいつらの厄介さはその計算されつくした連携だ。その数の多さでも、ただ突っ込んでくるだけなら実際脅威ではない。ただ正面からくるだけなら、ただ潰していくだけだからね。

 でもこいつらは違う。ちゃんとこっちの動きを分析してる節もあるし、自分たちの能力を上手く使ってるよ。その長い触手をとてもうまく使ってる。基本どうやら私……G-01には触手の限界の長さまでしか近寄らないし、カバーがとても手厚くて、こっちが追撃できない。そんな動きをしてる。


 そこで私はG-01の武器を変えた。ナイフを持ってたけど、それをしまって、銃を取り出す。背中からそれを取って、構えて素早く撃つ。


 ズガガガガガ!!


 ――と激しい音が響く。そして銃弾が当たった奴らは期待通りに奴らの装甲を貫いて内部にまで到達してる。緑色の血をまき散らして何十体も行動不能になっていく。


 一マガジンを打ち切ったら、それは自動的に排出される。だから私は新たなマガジンをガシャンとつける。そして再び打ち始めて、それと共に移動を始めた。だって私の周囲の奴らは結構ボロボロになってる。けど奴らは数はいっぱいいる。だからこそ、部隊がある程度崩れてる今私は動き出す。


 正面の敵を打ち払いつつ、私はポニ子がいるであろう場所を目指す。そして順調に進んで行けた。やっぱり銃は正義だね。楽だ。私なんかでも、簡単に扱えるのがいい。格闘センスなんていらないからね。問題はエイムではあるが、そこも強力なG-01のアシストがあれば問題ない。そもそもが勝手に沢山のロックオンをG-01がやってくれるからね。

 私はただ許可するだけだ。


「ポポポポポポポニィィィィィィ!?」


 なんかそんな声が聞こえた。あのポニ子がこんな声を出すなんて珍しい。だってあいつはなんだかんだ言って逃げる能力は高い。そしてその肉体の特性上、相手を倒すって事は不向きでも、逃げ続けるって意味では私たちの中で最も高い能力を持ってる奴だ。


 私はとりあえず急いだ。そして私はポニ子をモニターにとらえた。けど丁度その時だ。


 ギュオオオオオオーン!!


 ――という吸引力と共にポニ子の奴が一体の敵の触手に掃除機で吸われるようにスポッと吸われてしまったのは。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ