七話~ボクと不倫疑惑なマイク君のお父さんと若いのに色仕掛けを掛けてくるマイク君~
休みが終わってしまう〜。
現在大幅改訂中だよ!
もしかしたら、誤植しているところや、意味不明なところとかがあるかもしれないから、そこは注意してね。
翌日、お母さんに聞き、未だにマイク君が情報をよこしてきてはいないことを知り、すぐ様にマイク君の家に向かった。
家を飛び出る前に、お母さんには「本当にライムはマイク君の事が好きねぇ」と言われただが、きっともうボケが進行し始めているのだろう。若いのに、心配だ。
「マイクくーん! 居ないのー? 居たら返事してよー!」
そんな、呆けかかっているお母さんの戯言を聞き流し、マイク君の家の目の前に出てきた。
勿論、マイク君の家の前に来たのは理由がある……別に愛を叫ぶわけではないし、家の前で自爆テロ的なものを起こそうとするわけでもない。
ただ単に逃げない様に威圧しておくだけだ。……マイク君を困らせると言う意味合いもあるけどね。
と言うか、親すらも出ていない時点で親子共々グルだって事は分かったよ。……ただボクはそれ位も予想できな程の馬鹿ではないのだよ。
「ふふふ、マイク君が居ないと言う事は、マイク君の好きな人や性癖とかを暴露しちゃおうかなぁ」
しかし、マイク君の家の前で叫んでも、全く反応はなく、この時間帯にいる筈の両親達まで反応しなかった。
もう、この時点で親までもグルという事が良く分かった。だから今度は、親を揺さぶる作戦を実行しようじゃないか。
これなら親のマイク君を庇う事はないだろう。
「あ、じゃあ、マイク君のお父さんがこないだ街に出掛けたときに、はn――」
「やあやあ! ライムちゃんじゃないか! マイクなら今いるぞ! 連れてくるから待ってろな! あと静かにしておいて!」
マイク君のお父さんは、ボクの揺さぶりに対して、すぐ様に吹っ飛んできた。
まあ、別にこれは揺さぶりでもなんでもなく、ただの事実だから、お嫁さんに睨まれないようにと言う予防線なのだろう。
まあ、いきなりそんな行動をすれば何かを隠したがっている、と言う事は予想できるだろう。流石マイク君の父親だね。きっとマイク君が馬鹿な理由はこの人にあるのだろう。
「お前って本当に性格が悪いよな。親を揺さぶるとか」
「いや、マイク君もたいがいだよ。まあ、ボクは冒険を始める日程を知りたかったんだけど」
ボクがそう言うと、マイク君は頭を抱えながら、「なんでそんな事で、俺の両親の間柄を悪くするんだよ。凄く何でもない様な顔してるけど、悪魔かよ」と言う風につぶやいている事が聞こえた。
酷いよね、年頃の女の子に対して悪魔とか、そんな事を言っている時点でマイク君の方が悪魔だよ。……まあ、ボク自身性格が悪いと言う事は分かってるけど。
「次に行商人が来た時に乗せてもらうつもりだ。だから来週だな。まあ俺はお前なんかを連れては行きたくないが」
「弱者は強者に従うもんなんだよ? 馬鹿なのかな?」
そんな風に言ったのだが、普通に舌打ちをされてしまった。
流石にそこまでされると、ボクが謝りたくなるからやめてもらいたい。だから舌打ちするのは本当にやめてもらいたい。それに睨む事もやめてもらいたい。
「俺も流石に怒るぞ?」
「ふふふ、君が怒ったところでどうと言う事は――ぴゃんっ!」
ボクは余裕綽々にマイク君を挑発していた筈だ。そして、その優位は普遍的なものだったはずだ。そして、マイク君の様な下種に何かを感じるような事は無かったはずだ。
なのに、何故ボクは抱き着かれて顔を赤くしているのだろうか? と言うか、そもそもとして何故マイク君は急に抱き着いてきたのだろうか?
……色仕掛けとか?
ま、まさかねぇ、それじゃあ、ボクが完璧に罠にはまったみたいじゃん。
「俺を怒らせたらこうなるぞ? だから俺を怒らせるなよ」
「ふえぇ」
ちょ、ちょっと待ってよ。なんか耳が変な感じがするんだけど。背中もゾクゾクするし。
か、完全に色仕掛けにはまってるよねこれ?
そ、そんなわけでしょ! だってボクは元々男の子だったんだよ!?
「ちょ、なに、顔を真っ赤にしてるんだよ」
「だ、誰だって、押し倒されたら、顔を赤くするに決まってんじゃん! そ、それに君は……あぅ」
しかし、ボクが顔を赤くしながら恥じているところを見て、マイク君も何かを感じたのか、マイク君の頬も少しだけ、ほんのりと顔を赤く染めていた。
どうやら、ハニートラップにかかったボクの表情をみて、マイク君まで反応してしまい両者共倒れ的な状態になってしまった。
そして、十分後、顔の熱は排熱していったのだが、ボクとマイク君の距離感が少しだけ微妙なものになってしまった。