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TS転生は強制的に  作者: lime
一章〜村での出来事〜
7/48

六話~ボクとボクの事を馬鹿にしてくるお母さんと、少し抜けているだけと抗議するボク~

 ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!





 書くことがないです許してください。


「お母さま。折り入って話があります」

「ライム? 何言ってるの? 急にかしこまっちゃって? ……まさか、デキたの」


 ボクが神妙な表情を作り、少しだけかしこまった口調でお母さんに語り掛けたのだが、ボクの気持ちを知ってか知らずか、もしくはボクがもうすぐ恋人でもできる兆候などがあったのかは分からないが、ふざけられてしまった。

 デキたの? って何なんだだろうね。ボクは元々男だったから男と付き合う気はないよ。優しいお姉さんと付き合いたいよ!

 ……夢物語と言う事を理解しているけどね。


「違うよ。その、冒険者になりたいんだよ」

「……急にどうしたの? 痛いのは嫌だ~、ってバカみたいな声でいつも言ってるくせに」


 ボクがお母さんの話を完璧にスルーし、冒険者になりたい。と言う本題を持ち出した。

 すると、お母さんも流石に態度を新た……めてないね。何故ボクが馬鹿みたいな声をあげてるって事になるのさ? 

 ……まあ、馬鹿みたいな声をあげている事は否定できないけどね。まあ、それはマイク君のせいだったりするけど。と言うか、確実にマイク君のせいだけど。


「はあ、なんで急にそんなことを言い出したの? ライムは馬鹿だったけど現実主義じゃなかったっけ?」

「ボクは現実主義の以前に快楽主義なんだよ」


 ボクの発言に、お母さんはすごく目を見開いていた。

 前世でも居たのだが、きっと、絶対に確信を持って言えるけど勘違いをしている。まあ、快楽主義者って言うのは字からしたら普通に勘違いしちゃう人とかが居るから仕方がないと思うけどね。

 まあ、快楽を得たいって言う人の事だから、一部分ではあってるけど、怠惰な人間もそれに入るからね。

 ボクの場合はただ単純に、マイク君が困ったり怒ったり、陥っているような状況を見ていると、面白いから、って理由だよ。別にそれで性的興奮を得たり、性的快楽を得たりするわけじゃないからね、そんな危険人物ではないよ。


「冒険者って仕事は、今のライムならお金を稼げるかもしれないけど、もしもけがをしたらどうするの? それに、けがをしてお金を稼げなくなったらどうするの?」

「うっ、けがは魔法で治せるから良いよ。もしお金を稼げなくなったとしても、この村に帰ってきたり、ほかの職を探したりできるし、若いうちはいろんなことを挑戦した方が良いと思うんだよ!」


 一応、返したのだが、お母さんからは苦笑いをされた。

 まあ、こういう反応からしたら、多分ボクが冒険者になると言う事を予想されていたのだろう。でなければ心配性なお母さんが慌てないわけがない。

 

「はあ、そんな突拍子もない事を言うって事はマイク君になんか言われたでしょ? 若しくはマイク君の弱点を握ったでしょ?」

「おお、流石ボクのお母さん」


 まあ、ボクがマイク君を陥れることが好きと言う事は、十五年も同じ屋根の下で住んでいたんだから、分かってはいると思う。

 そんな風に思いながら、自信満々に答えたのだが、お母さんは頭を抱えて、「この娘って、こんなに馬鹿だったかしら」と言う風につぶやいているのが聞こえた。

 お母さま、ボク、そろそろ泣きますよ?


「まあ、別にライムが冒険者になりたいと言うなら冒険者になればいいんじゃないの? 別に私は私の娘の将来を強制はしないよ」

「ありがとう」


 そんな風にお母さんが言うとは思いもしなかった。

 まあ、ボクが暴れまわっていて、マイク君を陥れようとしている事も知っていて、今までで一度も、何か言われたと言う事は無かったので、自分の事は自分でやれ主義の親だと言う事は分かっていたけど。


「それで? いつ、ここの村から出るの?」

「……さ、さあ? 何時なんだろうね?」


 ボクもそれは、襲ったせいで聞き逃していた。まあ、それは仕方がないだろう。それにマイク君ならボクに伝えてくるだろうしね。

 まあ、伝えてこなかった場合は……少し処そうか。


「……ライム、ライムってこんなに馬鹿だったっけ?」

「馬鹿じゃないよ! これはただ……少し抜けているだけだよ」


 またもやお母さんに頭を抱えられてしまったが、結局対策も思いつかなかったので無視することにした。

 ふぇぇぇぇぇい!



 おなかすいたぁぁぁぁ! 早く食べてこよ。

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