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TS転生は強制的に  作者: lime
二章
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四十五話~ボクと破壊神と創生神~

 前作を見たことがある人はもうわかっているかもしれませんが、もうすぐ終了です。

 ボクは相変わらず物語のはじめと終わりを作るのが苦手で、かなり唐突な終わり方にいつもなってしまいます。

 あと、前回か、前々回にストックが……と言う風に言ったのは、次回作のストック云々の話です。

 紛らわしい言い方をしてしまいすみませんでした。因みに、次回作は本当にのんびりと、自分が書きたいと思ったことを適当に書いているので、滅茶苦茶になっていると思います。

 まあ、詳細は次回にしようと思います。

「あの反逆者をとらえろ!」


 段々と、ボクの魂に刻み込まれた謎の、掴み所がなく、しかしそれに従わなければと思ってしまう位に強烈に刻まれている理由が分かってきているように思えてきた。

 それに、段々とライムと言うボクの人格が少しずつ、少しずつ書き換えられているように思えてくる。本当に体感的にだけれど、ボクのふざける様な所がなくなってきている。


「ふん、どうやって勇者を連れ戻し、その姿にしたのかは分からないけど、たとえそんな勇者が一人増えた所で私を倒せないのに、よくもまあ無駄な抵抗ができるよ」


 そして、あの慈愛の勇者に違和感なく命令し、そして慈愛の勇者にも人格や感情、精神、魂、深層、表層と言った意識さえも起きているはずなのに、何故かボクの命令に従ってくれた。

 そして、ボク自身も命令すると言う事に対して、今まで、ライムとして生きていたボクには経験したことがない筈の、戦闘指揮と言ったことをしたのにもかかわらず、ボク自身何故だか全く違和感を感じず、むしろこれがふさわしい、有っている、ボクに完全にあっているという風に思ってしまっている。


「『異能:時間停止』」


 そんな事を考えている中で、何故かひらめいたのはハデスの事だった。

 ハデスが、指揮をした事が有ると言うのならばそれは納得できることであるし、ボクの魂に深く刻まれているという事も、ただ単にボクが恥ずかしい勘違いをしてしまっただけなのだろうけれど、それは違う様な気がする。

 ハデスは単体で強く、そして集団で戦うときには足手纏いでしかないのできっと、そういった指揮と言う物は普通はしないだろうから。と言うか、ボクがひらめいたことはそれではなく、複数の魂が混合しているという今の状態についてだ。


「ふん、俺にそのような攻撃が効くとでも?」


 ハデスは、元々この体に二つあった、ボクの魂と、ハデスの魂を混合させ、アルテナが放つあの鈍い閃光から脱出したけれど、それならばボクの魂の中にももう一つの魂があるのかもしれないと言う風に考えた方が良いのかもしれない。

 所詮、それは仮定であり、滅茶苦茶で、そして詭弁かもしれないのだから、信用する必要はないのだろうけれど、ボクは、本当にそういう風に思ってきた。


「くっ! 面倒だ! ハデス、そしてライム、貴様共々死んでしまえ! 『意識の破壊』」


 そういう風に、何故かその説明に確証的なものを感じていると、アルテナが新たに攻撃を放った。

 ただ、ボクは思考をしていて、慈愛の勇者は近接戦闘をアルテナに仕掛けていたため、ボクと慈愛の勇者はアルテナの攻撃をじかに食らってしまった。

 しかし、ボクはその攻撃を受けた瞬間、急激に滅茶苦茶な量の記憶や知識、そういった物を直接脳につぎ込まれ、激痛で死んでしまうかもしれないと、思ってしまった。ただ、その記憶の中にはボクが魂に刻まれていて、と言う風に言っていた事の理由があった。


「ふう、自ら意識を封印していたけど、気付くのが本当に遅かったよ。……まあ、君には確りと覚悟してもらわないとね。『神気覚醒』」


 まあ、元々ボクは馬鹿っぽかったけど、自分の意識を封印してしまったら、その封印から解除される外的原因がない限り封印されたままなのだから、本当に馬鹿だ。

 今だって、世界が完全に消失させるレベルの損害さえも与えられていて、下手したらボクも丸ごと消滅させられるところだったよ。

 ……これからは、暇だからって自らの記憶を封印し、本能のままに歩くって事は止めようか。これ以上危険な事が起こったら大変だしね。


「んだよ人間如きが!」

「……はあ、どこの誰がこんなことをしたのか分からないけど、本当に迷惑だね。ただ、君が故意にそんな状況になったわけではないのだろうけど、容赦はしないからね『神器武装』」


 ボクだって、元々は戦いに特化したような人でもないし、戦いが得意と言う訳でもなかったし、そもそも戦いを見ることは好きだったけれど、自ら戦いをするという風になると絶対に嫌だ。と言うかボクはまともには戦えないので、卑怯な手を駆使して、一般の奴らに勝てるくらいだから、やめてもらいたい。

 それが、いくらボクが作り出した生命体であろうが、別に零から一を作り出すことはとても、困難を極めるような作業なのだけれど、その一を、十倍でも百倍でも、数千倍でも、数万倍でも、数億倍でもそういう作業の方が圧倒的に楽で、しかも一をよりも強くなるため、ボクはボクの創造した生命たちとはあまり戦いたくない。

 と言うか、そのせいで目の前で戦っているあの勇者にどれだけ侮辱されたか。


「死ね! 新たなる神の技を! 『古代の超兵器エンシェント・アーティファクト』」

「……本当に新参の人達が襲撃してきているのかな? そんな物は初めて聞いたし、と言うかあまり使い勝手は良くなさそうだね」


 数億年前近くに作り出したアルテナは、この魔力のない空間で新たな物を作り出した。古代の超兵器と名前にふさわしい、かなりごつい、そしてかっこよさげな粒子砲の様な物を空間に生成し始めた。

 しかし、無から有を生み出すことは絶対にできない。だから魔法は、魔術は、魔導は、魔導兵器は、どう頑張っても魔力の変換効率での事で行き詰ってしまう。そういう点から科学文明比べ最終的な文明の発展度では劣ってしまう。

 ただ、目の前の、魔法でも科学でもない様な正体不明の攻撃方法では、魔力でも科学で言う化学反応が発生したわけでもなく、その攻撃は、生命に必要である生命力を削り攻撃すると言う、きっと向こうの世界でもこのことが分かっていないかもしれないけれど、これだとすぐ人間たちは死んでしまう。……すごく馬鹿みたいな攻撃方法だよね。本当に死力を尽くした攻撃って。


「撃て!」

「……はあ、分かった、本当に容赦はしないよ。絶対に。『総分解』」


 そして、その生命力を大幅に削り生み出した粒子砲のような物体から放たれた超高速の光線は完全武装したボクに向かって、飛んできたのだけれど、あの厄介な勇者よりは比較的簡単な攻撃をしてきてくれた。勿論、当たってまうと痛いと言う事は分かっているので先に分解させた。

 ……あの勇者はそこをついてきて、分解したら爆発するとか、破壊したら爆発したりとか、解析しようと思ったら急に小規模な太陽の様な物を作りだしたりと、本当にあの勇者は手が焼けるし、ボクの直属の部下なのにもかかわらず、はじめっからボクに対しての経緯がないし、と言うかいつも見下されているし……一体どちらが上の立場に居るのかが分からないよ。実質的に勇者の方が高いように感じるんだけどさ。


「まあ、一度リセットしてみるのもいいかもね『@:;・』」


 こればかりはボクでも分からないし、そもそも向こうでも誰も使えないと言う風に言われている神法だ。まあ、別にボクは使えないと言う訳ではないし、そもそも意味はほんの少しだけ分かっていたのだけれど、逆にそのせいで使えなかった。

 @:;・、まあこれに関しては完全に言語化できないし擬音化もできないし、そもそも言語が確立していなかったときに作られた神法の可能性が高く、本当に原初の神法だと言う風な事が分かった。


「ッ」


 そしてボクの世界からはすべての生命が消え、そしてすべての重力、魔力、原始、星、光、音、本当にすべての、日常にあふれている物が一瞬にして消え去っていた。

 @:;・をそれっぽく訳してみると、世界の終焉、世界の終末、世界の破壊、と言う風な意味になるのだろうけれど、一瞬にして世界を破壊し尽くせる神法。……神法と言ってもいいのかもわからないのだけれど、多分ボクが知っている中の神法では最大規模を誇る破壊用の神法だ。

 ただ、それにも対の神法、と言う訳ではないのかもしれないけれど、こちら側は完全に理解している。世界の再創生、世界の復活、と言う意味合いがある神法だ。これは使用者が記憶していて、しかも邪魔な物を排除して世界を新たに作り出したり、少しだけ時間を巻き戻して、世界の終焉と言うルートを回避できるようなものだ。

 ただ、暴発してしまうと、完全に世界が破壊されてしまう様な危険極まりない神法だ。


「『世界の再創生』」


 そして、@:;・を使った時の様に一瞬に先ほどと同じ様な景色が映り、ただ、その世界はアルテナがほかの世界の攻撃方法に毒されなかった世界戦と言う風に作り直した世界だった。

 そしてあの勇者が従順な性格に直そうと思ったけれど、何故かそれは出来なかった。と言うか今までにも何度も試してみたけれど、まったく聞かなかった。……あれは本当に生命体なのかもわからない。


 ロマンデッキとして無謀な戦? を使ったデッキで戦ってみたら、同志の方が居て笑ってしまいました。

 サタンズサーヴァントを一ターンで二体出して走らせるのが夢だね!!

 と言うか、Aランクだと、全くBPが溜まらないよぉ。ここまでくると雑魚の部類に入れられてしまうんですね。


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