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プロローグ ~魔族社会に全裸デビュー~

はじめまして、あらすじとプロローグ読んだだけじゃ内容がよくわからんことになってますが、

ゆっくりとすすんでいきますので、思い出した時にでもまとめ読みしていただければと。

プロローグ→第一章で魔族のお話。

第二章から、表世界に飛び出して

第三章で、仲間をを募り

第四章あたりから、ダンジョン運営になっていくかと思います。

主人公グフォンくんには一つの野望があります。

どんな野望かはおいおい。。。

さっさとダンジョン出せって人はスミマセン、待っててください。


 ふわふわとした中をただよっていたような。


 それがオレの感じた最初の感想。


 どれくらいの時間が経ったのか、段々と自分の周りが感じ取れるようになってくる。




 オレは、なかまといっしょににえらいひとのめいれいにしたがっていた。


 オレは、えらい人のしじで、走る、とぶ、たたく。


 オレは、仲間のみんなといっしょに行進する。




 段々と、意識がはっきりしてくる。


 オレは、皆と一緒に集まって夜を過ごす。


 オレは、武器を握り敵と戦うための訓練をしているらしい。


 オレは、自分と仲間のために食料を手に入れに森へ入る。


 オレは、どうやら森の獣よりも遥かに力が強いらしい。




 自分を自分と認識する。


 いままで、勝手に動いていたようなぼんやりとした感覚のなかにいたが今は大分思い通りに体が動く。


 走るとき、足を覆う何かがあれば、痛い思いをしないのでもっと早く動ける。例えば偉い人のつけている革でできたアレとか。


 獣と戦うときに身につける鎧が重い。これがなければもっと早く動けるのに。


 手に持っている槍が、刺さり辛くなっている。先を尖らせればもっと多くの獣を捕らえられるのに。


 オレは、槍を尖らせ、靴を履き、毎日の訓練に参加した。


 仲間たちは、裸足で、錆びて刺さり辛くなった槍のまま。


 今日も偉い人が、行進をしろと命令を出す。


 男も女も、デカイのも、ちいさいのも、デコボコのままの整列、行進。


 こんなのうまくいくはずないのに。もっと効率よくやればいいのに。


 いつものように、バラバラのままの行進。太鼓の音に合わせているが、バラバラのままの演武。


 なぜ、こんなことをさせるのか。もっと上手く出来るように指示を出せよ。


 偉い人は、ただ眺めるだけ。黒く大きな鎧を着て、同じく黒いマントを纏って見ているだけ。


 だから、オレは飛び出した。


 皆の前に出るために、重い鎧を脱ぎ捨てて、背中の翼を大きく羽ばたかせ。


 少し前のオレはこんなことやろうとも思わなかった。


 今、オレはオレになったと自覚した。もう勝手に動く何かではない。




「…っ、ぁうっ、えっ…ぅ。」


 偉い人の前に飛び出したオレは、頭に残った思いを口に出そうとしたが、何も出てこない。


 思いが、空回りして言葉が口から出ない。もどかしい。


 偉い人は、目の前に飛び出したオレに怒るわけでもなく。


「落ち着きたまえ、まだ覚醒が終わっていないのだ。時期に話せるようになる。」


 よくわからない。ただ、オレはもっとうまくやれといいたかっただけなのに。


「まだ、意識が芽生えてから間もないのだ。私の言っていることはわかるのだろう。」


 とりあえず、うなずく。偉い人がいうことはわかるし、この人はオレの状態がわかっているようだから。


「よしよし、どうやら間違いなく自我が目覚めたようだな。ようこそ、同志よ。我々は君の誕生を心から歓迎する。」


 偉い人は、羽も無いのに空へ浮かぶとそっとオレを抱きしめてくれた。


 こんなことは初めてだ、なんとなく心地よい。暖かなものがオレに注ぎ込まれてくるようだ。


 偉い人が抱擁をとくと、さびしい気持ちになる。もっと、と縋りたいが言葉が出ない。


「さて、いつまでもこんなところにいてはゆっくり話もできない。とりあえず我が家へ行こうか。」


 偉い人は、オレの手を引くとゆっくりと地上に降りる。手を繋ぐだけでオレの心があったまる。


「と、その前に。人目につく前にこれだけはなんとかしなくてはな。」


 偉い人は振り返るなり、オレに身に着けていたマントを手渡した。


「まずは、それを身につけ給え。いつまでも全裸のままというわけにもゆくまい。それに私はこんな格好をしていても淑女であると自任しているのでな。」


「…っ、ッギャー。そ、それをください。」


 自我に目覚めての第一声である。


 元気に天を突く股間を急ぎ手で隠し、羽で体を覆ってしゃがみこんだ。


「ふむ、なんだ。裸でいたのは君の種族特有の異性へのアピールと言うわけでもないようだな。もしそうだったならば、少し困ったことになるかもと思ったが、杞憂で何より。」


 快活に笑う彼女は、マントをこちらに渡すと振り向きもせず訓練場を出て行く。


 何もわからないオレは、マントで身を隠すと急いで彼女の後ろに付いて行くしかなかった。


 これがオレの寄り親となる魔族「イヴァーンダレェ侯メイサ侯爵」と、夜魔族初の魔族となったオレ、「グフォン」との出会いであった。




 もしも、この世に神があるなら、やり直しを要求したい。。。


タイトル詐欺ゴメンナサイ。

インパクト付けたかったんです。


魔族社会には、第一話からデビューしますが、ぐだぐだと書くつもりはないです。

重要な事だけ書いて、グフォン君の冒険にさっさと向かいたいと思います。


ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。近いうちに次上げますね。

今後とも、よろしくお願いします。

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