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ひとつ
ひとつ、ふたつ、歩きつつ。
ふわり、ぷかり、毒を抜く。
荷物はなるたけ軽くしよう。
ちょうど水に浮くくらいがいい。
ひとつ、ふたつ、要らないの。
ほとり、ぽたり、重たいの。
浸透圧で割れないように。
心は少しだけ不純がいい。
しとしと雨に打たれたなら、濾紙を纏って漏斗にダイブ。
身体と気持ちとその他とが、じわじわ二つに分かれてく。
さて、
ここで最後の質問です。
あの時あなたが好きだと言ったのは次のうちどれ?
(イ)通り抜けたほう。
(ロ)引っ掛かったほう。
(ハ)どちらも。
(二)そもそもそんなに好きではなかった。
気にしないで。
あなたはどれを選んでも。
微笑むようにできているから。




