6/50
明るい日差し
明るい日差し、白い貝殻の欠片、錆びついたフェンス。
ダリア、ダリア、ダリア。
揺れる日陰、落ちて潰れた何かの実、植木鉢のカフェ。
マツリカ、マツリカ、マツリカ。
ぐるぐる人、言葉、色彩、溶けそうなアイス。
紫陽花は十字路の角でにっこり笑っていた。
ブルーシートの向こう、デイパックの中身、曖昧な微笑、窓の灯かり。
主人様はぼかすのがお上手でいらっしゃる。
スタンプ化する感情論は鍵を欠いたのだろう。
差し迫った二択で彼女はコーシーを捕まえた。
流れる田園風景がきらきら杞憂と知りながら。
鳴る踏み切りを背にちらほら雑草の古い階段。
どうしてもすれ違う人々はどこから来たのか?
高架下の落書き、ゆるやかな坂、カーブミラーに映える青。
その先に行くには少し足りなくてファイア。
ああ、あの飛び回る雀たちのように。




