前へ目次 次へ 46/50 二頭の獣の天を衝き 二頭の獣(けもの)の天を衝(つ)き。 四半世紀(しはんせいき)の夢のあと。 最果(さいは)て流れゆく舟は。 浄土に触れて薄(すすき)揺れ。 見限り身一つ彩(いろど)りに。 玻璃(はり)は浮き世の澪標(みおつくし)。 次代(じだい)前世(ぜんせ)の悪(あ)し様(ざま)に。 五劫(ごこう)の誉(ほま)れと導(しるべ)しか。 阿弥(あみ)は骸(むくろ)のはなだ色。 時遇(じぐう)皆々(みなみな)染まりしや。 茹(う)だる酒樽(さかだる)祝いの会(え)。 万丈(ばんじょう)波乱(はらん)の長雨(ながめ)より。 人俗(じんぞく)至福(しふく)の初罪(はつみ)咲く。 幸禍(こうか)三千(さんぜん)世(よ)に使(し)たり。 何故(なぜ)若息(じゃくそく)を八(や)つ参り。