前へ目次 次へ 33/50 儚きは人の夢 儚きは人の夢。 優しきは人の憂《ゆう》。 憧れは童心《どうしん》。 拗《こじ》れは幼子《おさなご》の手。 他人こそ人《ひと》也《なり》て。 寂《さび》しきは叙《じょ》するに似て。 口から出まかせ怪事《かいじ》となり。 古きを倒して叶うことあり。 正しさの一つ前で止《と》まり。 忌《い》まわしきは己《おのれ》の心。 その手で包み抱《いだ》くも己《おのれ》。 選ぶも己《おのれ》に共《とも》するものに限り。 巴《ともえ》に廻《めぐ》る已《い》己《こ》巳《み》己《き》の群《む》れ。 さて愛は心の彩《いろど》り。 明《あ》かりは日《ひ》と月《つき》。 傘は人々の寄り合う様《さま》。 この世は迷《まよ》い路《ろ》。 狂えるは人ならぬ王。 現《うつつ》は其《そ》の見やる彼方《かなた》。 而《しか》して夢は夕べの横たわる目にのみぞ映る。