前へ目次 次へ 14/50 鳥の啼声 鳥の啼声《こえ》。強さをこの胸に。 風の路《みち》。弱さを傍《かたわ》らに。 赤い月。曖昧な導き。 空の色。残像に憧れ。 地平の緋《ひ》。半身《はんしん》に別れを。 浮かぶ珠《たま》。遠ざかる水面《すいめん》。 染まる白《しろ》。瞼は閉じたまま。 繋いだ手。それだけで全てが。 守《まも》り星《ぼし》。静かに囁いた。 包む雨。絶えることはなくて。 小さな実《み》。失《な》くしたくないから。 夢のあと。もう振り返らない。 歩き出せ。ここから、どこへでも。 歩き出せ。ここから、どこまでも。