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冴えて
冴えて饐えた掃き溜めの琥珀とアイボリー。
独立された回転体は塗れた泥を滴る床下に。
宿痾の両腕と目を合わせない暗黙と半透明の膏薬。
硝子、車輪、凸面鏡、雨ざらし、気配の他に誰もいないテラス。
流れのわからないどちらが、どちらも或いは流れる川の、見下ろす枝葉。
張りつめて、冷え切って、膨らんで、いよいよ血は巡らない。
廻る、廻る、千篇一律、口数の少ない二等辺三角の群れ。
織る、織る、灰色と浅い赤、不染の白は山吹、斜方石灰、黒不浄。
影のあるはずの跡から無いならば、涸れてしまうから見つからず、歩け探してもまた無いだけ。
避けられた空白は?
急かして、縦と横で異なる重み、鳴る、鳴る、紺碧は瞬いた。
間に合わないのは小さな、幼いままで嘘にならない嘘の、甘いから、でも、きっと構わない(構わなかった)。




