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四季

作者: 和歌雪

はるにひらり、舞い降りる出逢い。

新しい匂い、新しい景色。

色とりどりの花と生命。


なつにもくもく、空に膨らむ綿菓子。

口に含んだ、氷の冷たさ。

黒く焦げた私の腕。


あきにかさり、踏みしめる赤。

衣替えした、私と木々。

おいしくてあたたかい、が嬉しい。


ふゆにふわり、舞い降りる別れ。

懐かしい出逢い、懐かしい景色。

すべてが白に包まれていく。




廻って廻って、繰り返すけど繰り返さない。


春はまた来るけど、同じ出逢いはもう来ない。


別れはたくさん、再会も、たくさん。

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