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第一話 分身がいる状態でテスト!?

 ―市街地―


 ”唖然”とは、この事を言うのか。

 二人は分身した少女を見て、唖然が何かを知った。


 今まで生きてきて、自分が物理的に増えたことなんて鏡以外ないのだから。

 驚いて当然だ。


 「二人とも〜!おまたせ〜!って、何固まってるのさ!早く学校いかないと遅刻するって!」


 「(この状況で気付かないのか⋯)」


 「(逆にすごいよ乙部ちゃん)」


 「って、あれ?留奈、二人いない⋯?」


 「気付くのが遅いぞ。」


 「それはごめん。で、でも普通人が増えることってないよね⋯?学校どうすんのさ!」


 「あ」


 「置いておくにしても可哀想だし、分身を解く方法もわかんないし⋯さっき魔法かけた人もどっか行っちゃってるし⋯私これでテスト受けられなくて成績下がりでもしたら親に怒られられられ$%?%’’%$#$’」


 「留奈が錯乱しだしちゃった⋯!」


 「このままあーだこーだやってても遅刻してテスト受けられなくなるだけだから、取り敢えず着いてから考えようぜ⋯!」


 「生徒から二人いるとこ、変な目で見られちゃうじゃん!」


 「だ、誰も気にしないって⋯」


 「留奈が気にするでしょ!ね!留奈」


 「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」


 「もっと狂っちゃったじゃん!」


 「お前が変なこと言ったからだと思うぜ⋯?」


 「あ、あんただって変なこと言ったじゃん!」


 「くそっ、こんなことで意地張ってちゃ意味ねぇ!早く行こうぜ!」


 「急かしすぎ!留奈のことちょっとは考えなよ!⋯あ!いい方法思いついた!」


 (作業中)


 「出来た〜!」


 「なるほど!赤西っぽくさせなくしたのか!頭いいじゃねぇか!」


 「これで今急いだら間に合うよね?分身が勝手に動かない限り。」


 「多分な」


 「多分かぁ」


 そして二人は、本物と分身の赤西を走らせ、学校へ急いで向かった。

 学校には間に合ったが、結局本物につけた防止やメガネなどを付けた分身の赤西を、トイレの個室に入らせることとなった。


 そして、テスト終了後―


 「はぁ〜!終わった〜!」


 「や、やっと終わった⋯」


 「惜しかったなぁ俺⋯あと一問が解けてりゃあ五十点取れたのに⋯」


 「あんたにしては良い点だと思う。でも流石に微妙。」


 「乙部よ、辛辣なことを言うでない。俺のこと好きなのわかってるからな!」


 「なっ、なんで急に!」


 「ギャァァァァァァ!!!!」


 「「「はっ!?」」」


 「今のって⋯!」


 「トイレ側からだな!」


 「やばいっ!急ごう!!」


 個室に入ろうとした一人の女子が扉を開けると、トイレの蓋に座ったまま眠っていた赤西っぽい人を見かけたそう。


 ―市街地―


 現在分身は宗谷の肩に、木材のように担がれている。

 乙部は担がれた分身を睨もうとするが、視線を変え、本物の赤西に視線を向け睨みつけた。

 勿論、赤西はゼンマイ仕掛けの人形の如く体を揺らし、動揺している。


 「まさかもう一人の私が眠ってたなんて、恥ずかしい⋯」


 「下に持っていく時、色んな人に見られたからね⋯無意味だったね⋯ごめん留奈。」


 「大丈夫⋯でもそこはかとなく睨みつけるのは説得力ないよ乙部ちゃん」


 「ち、違うし⋯」


 「俺は止めたんだけどなぁ」


 「嘘つけ!頭いいとかいってたくせにっ!」


 「バラすなよ〜」


 「言っても言わなくてもバレてるっての!こちとら何回もそのネタ食らっちゃってるんだから!」


 「ま、それもそうか。」


 「しっかし留奈、結構可愛くなったね!」


 「そこに気づくのお母さんぐらいしかいなさそうだけど。というか気づくの遅いよ⋯」


 「確かに、少し華奢だな!」


 「きゃ、華奢⋯?」


 「昔は肌とか結構荒れてたのに、お母さんから化粧品とか買ってもらってからはすごく艶が目立ったなぁって。」


 「そ、そう⋯?嬉しい。」


 「ほんと、上から見ても下から見てもすごくエ○」


 「やめろぉぉぉぉぉっ!!!!!」


 「ゴブフォッ!!!!」


 「おっpはデカくない⋯」(※Eカップ)


 「要らんこと言うなっ!!」


 「いたぁっ!!」


 「二人揃って卑猥なこと言わないの!どうせ作者のせいなんだろうけど⋯」


 そんな卑猥な話をしていたら、三人とも家に着いた。

 というのも、三人は幼少の頃から家が隣で、だからこそ仲良しになったという歴史?がある。

 これは単なる偶然。(これ以上設定を重ねたらは話がややこしくなっちゃうし⋯)

 高校の受験が三人同時に受かったのも偶然だが。


 「よく考えれば、家から学校ってあんまり遠くなかったね。」


 「そ、それはそうだね⋯」


 「無駄骨ってやつか」


 「要らんこと言うな」


 「すいません⋯」


 「そもそも、家が隣ですぐ仲良くなれたってのが珍しすぎるんだよね」


 「それはそう。」


 「”二人だけ”ならまだわかるけど、”三人”だからな。もしかしてこれ、神様がくれた御縁ってやつか?」


 「なんか宗谷くん、カッコいいこと言ってる!」


 「べ、別に気になってないから⋯惚れてなんか⋯!」


 「いや、何も言ってないけど⋯しかも顔真っ赤だし」


 「き、気の所為じゃないの⋯?」


 「照れてるじゃねぇか笑」


 「照れてない!二人して私をからかうなぁっ!!」


 「眠た〜い寝させて〜」


 だが、彼女たちは気付かなかった。

 この後、分身の存在による混乱がまだ起きることに―


 「ちょっと待て二人共。」


 「ん?」「なに?」


 「この担ぎっぱなしの赤西分身、どうするよ?」


 「⋯あ」


 ※今気づきました。 つづく!!

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