幼少期 第九十六話
少年が劉備と李良に、
「二人とも、僕も戻ったよ!」
と、言って駆け寄ってくるとこれに劉備が、
「うん、待ってたよ。これで揃ったね、それじゃ壺を貰いに行こっか?」
と、言って少年を迎えるとすぐに次の家に壺を貰いに行こうと話したのであった。
これに李良と少年の二人は、
「わかった、行こうぜ」
「うん、行こう」
と、言って応じると三人で次の家に壺を貰いにいったのである。
そうして尋ねていった家で壺を持っていって良いと言われた劉備達は早速壺を持って水場に向かったのであった。
その後無事水場に壺を持ってきて
壺を下ろした劉備達はすぐに壺を置く台にする為の石二つを探していったのである。
「これで良いか?」
「はい、大丈夫です」
「それじゃ持って行くわ」
「玄ちゃん、これはどう?」
「おお、良いね。それじゃその石、一緒に持って行こうか?」
「うん、良いよ、玄ちゃん」
三人はこのように会話しながら石を選んで運んでいって石を設置すると続けて壺に穴を開けていき、穴を開け終わった壺を石の上に設置したところで濾過装置の材料を壺に入れていき、全ての材料を壺に入れ終わると劉備が、
「それじゃ泥水を入れますね?」
と、言って濾過装置に泥水を入れていったのである。
そうして濾過装置から濾過された綺麗な水が出るのを確認した劉備は、
「これでこの水場での濾過装置作りは終了だね。続けて次の家に壺を貰いに行きましょう」
と、言って李良と少年に次の家に行こうと話し掛けたのであった。
この言葉に少年は、
「うん、わかった」
と、言って二つ返事で答えたのだが、李良は、
「それは良いんだがあとどれぐらい作業するつもりなんだ?あまり遅く家に帰るとまた今日も怒られるだろ?」
と、言って劉備に尋ねてきたのである。
この李良の質問に劉備は、
「…そうですねぇ…。今日はもう一ヶ所で作業をしたら家に帰るようにしましょうか?」
と、言って少し考えた後で李良と少年に尋ねたのであった。
この劉備の提案に李良は、
「ああ、俺はそれで良い。お前は?」
と、言って劉備の提案を了承すると少年に尋ねたのである。
この劉備と李良からの問い掛けに少年は、
「うん、僕も玄ちゃんの話した通りにやれば良いと思うよ」
と、言って頷いたので劉備は、
「二人共賛成してくれたから今日はもう一ヶ所濾過装置を作ったら家に帰りましょう。それじゃ地図を見に村長の家に戻りましょう」
と、言って村長の家に戻っていったのである。
その後午後の作業で二ヶ所目の濾過装置を無事に作成した劉備達は事前に話した通りに家に帰っていったのである。
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