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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第九十五話

後片付けを母に任せて家を出た劉備はすぐに村長の家に行く事にして李良と少年が戻ってくるのを待つ事にしたのであった。

しかし十分、二十分、三十分と時間が経ったところで劉備は、


「…ちょっと簡雍さんや他のみんながお昼食べに戻ったかどうかを見に行くかな…」


と、言って村長の家を離れていったのである。

そしてまずは簡雍達が作業をしている水場にやってきた劉備は、


「ふむ、誰もいない。これはちゃんと家に帰ったかな?」


と、言って辺りを見渡すと、


「それじゃ次は他のみんなの作業場所に行ってみるか」


と、言って次は自分達と簡雍達以外の子供達と大人一人が作業を行っている水場に様子を見に行ったのである。

そして到着した水場には子供達の姿がちらほらと見えたのに加えて大人一人の姿も見えたので劉備は大人に近付いていって、


「こんにちはです。みんなお昼は食べたんですか?」


と、言って尋ねたのであった。

この劉備の質問に大人は、


「ああ、全員一回帰って食べてきたぜ?それで集合場所をここにしたから食べ終わった奴から少しずつ帰ってきてるんだ」


と、言って劉備の質問に答えたのである。

これに劉備は、


「そうですか。わかりました、ありがとうございます。それじゃあ午後からもみんなの事をお願いします」


と、言って頭を下げると村長の家に帰っていったのである。

そうして村長の家に戻った劉備は李良が戻ってきているのを見て、


「あ、李良さん、戻ってきたんですね」


と、言って李良に声を掛けたのであった。

これに李良が、


「ああ、ついさっきな」


と、言って劉備に答えると李良は続けて、


「…それで玄ちゃんは何してたんだ?あっちは玄ちゃんの家の方じゃないだろ?」


と、言って劉備に尋ねてきたのである。

この李良の質問に劉備は、


「その事ですか。お昼を食べて一回ここに戻ってきてたんですけど、李良さんもあの子も戻ってこないから二人が戻ってくるまでの間に他のみんながちゃんとお昼にしたかどうかを見に行ってたんですよ」


と、言って自身が家とは違う方向からやってきた理由を李良に答えたのであった。

この答えを聞いた李良は、


「…すごいな…そんなに早く戻ってきてたのか?」


と、言って少し驚いた表情で劉備に聞き返したのである。

この李良の問い掛けに劉備は、


「母上の準備が良かっただけですよ。家に帰って驚きましたからね」


と、言って李良に返答したのであった。

これに李良は、


「なるほどな、ならお母さんに感謝だな!」


と、言って劉備に話すと直後に、


「…お、あいつも戻ってきたな」


と、言って劉備の後ろを見たのである。

それにつられて劉備が後ろを見ると少年がこちらに向けて走ってきている姿が見えたのであった。

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