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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第八十五話

母の言葉を聞いた劉備は、


「いえ、まだなら私も朝食作りを手伝います」


と、言って起き上がろうとしたのだが母が、


「玄徳、あなたは今日も濾過装置作りに行くんでしょ?だったらまだ休んでいなさい。良いわね?」


と、言って劉備を制止してきたのである。

これに劉備は、


「え?でも…」


と、言って母の言葉に反論しようとしたのだが、これに母が、


「駄目よ、休んでいなさい。昨日も私の説教があったとはいえ夕食を食べたらあっという間に寝ちゃったじゃない。そのぐらい疲れちゃうんだから今はもう一度寝ていなさい」


と、言って劉備にまだ寝ていろと告げたのであった。

これに劉備は、


「…ですが…」


と、言って反論しようとしたのだが母が、


「それにあなたの目標は朝食作りじゃなくて濾過装置作りでしょ?だったら無理に朝食作りをしようとするのを止めなさい」


と、言って劉備の反論を封じてきたのである。

するとここまで母に言われた劉備がついに、


「…わかりました…。それじゃもう一度眠らせてもらいます…」


と、言って布団に潜り込んだのであった。

その様子を見た母は、


「よろしい。しっかり眠りなさいよ?」


と、言って劉備に話すと続けて、


「じゃあ私は朝食作りに行くからね?ちゃんと寝てなさいよ?」


と、言って朝食を作りに行くと伝えた後すぐに劉備に釘を刺したのである。

この母の言葉を劉備は、


「わかっていますって。ちゃんと寝ますから安心して朝食を作りに行って下さい」


と、言って母を朝食作りに追い出したのであった。

そうして再度眠りについた劉備と朝食を作りに寝室を出ていった母に分かれたこの親子であったが母は劉備が再度の眠りについてから約四十分で朝食を完成させるとすぐに劉備を起こしに行き、


「玄徳、朝食出来たわよ。早く起きて食べにきなさい」


と、言って劉備の体を揺すって劉備を起こしていったのである。

これに劉備は、


「…うーん、眠い…もう少し寝かせて…」


と、言って母に伝えたのだが母は、


「駄目よ、今ここで起きて朝食を食べないとあなた夕食まで帰ってこないかもしれないでしょ?だから朝食だけは絶対に食べなさい」


と、言って無理矢理にでも劉備を起こして朝食を食べさせようとしたのであった。

これに劉備は、


「…うぅ、まだ眠いな…」


と、言って目の辺りを擦りながら母に、


「…今度こそおはようございます、母上」


と、言ってもう一度朝の挨拶を行うと続けて、


「起こされたという事は朝食は出来たのですね?なら早速食べに行きましょう」


と、言って起きていったのである。

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