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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第八十一話

劉備の言動に少年は、


「それなら次はどうしていくの?」


と、言って劉備に尋ねていったのである。

これに劉備は、


「次はまた村長さんの家に戻って地図を見てどの家に壺を貰いに行くかを決めよっか?」


と、言って少年の質問に答えたのであった。

これに少年が、


「うん、わかった。それじゃあすぐに村長さんの家に行くの?」


と、言って再度劉備に尋ねていったのである。

これに劉備は、


「そうだね、すぐに出発しよう」


と、言って村長の家に向かったのであった。

そうして向かった先の村長の家の前に村長を含めた大人達と簡雍を含めた子供達が集まっている光景が展開されていたのである。

これに劉備は、


「…あれ?何かあったかな…?」


と、言いながら少年を連れてその集まりに近付いていったのである。

そうしてその集まりに近付いた劉備に気付いた簡雍が小声で、


「玄ちゃん、逃げろ、逃げろ」


と、劉備に言ってきたのだが劉備は、


「…あの、この集まりは何なんでしょうか?」


と、言って集まっている全員に声を掛けたのであった。

これにその場にいた大人達が、


「あ、いた!劉備!探してたんだぞ!」


「今までどこに行ってた!?」


「もう夕方になってんだぞ!?」


「それに昼食はどうした!?どこかで誰かに食べさせてもらったのか!?」


と、言って劉備に詰め寄ってきたのである。

これに劉備は心の中で、


(ああ、そう言われれば昼食を食べてなかったな…。それどころか家にも帰ってない…。それは心配するよね…)


と、言って大人達の感情を考えると、


「…ごめんなさい…。濾過装置作りの作業に夢中になって時間が過ぎていくのに気付きませんでした…。本当にごめんなさい…」


と、言って深く頭を下げたのであった。

これに大人達は、


「え、あ…お、おう…」


「…わかってるなら…まあ…良いんだけどよ…」


「…せめて一度ぐらいは家に帰ってこいよ…」


「…そうだぞ?心配するだろ?」


と、言って最初に劉備に詰め寄ってきた時と比べて明らかに弱まった勢いで劉備の言葉に答えてきたのである。

この村人達に村長が、


「これで皆の不安も和らいだだろう。今日はこれで解散という事で良いな?」


と、言って尋ねていったのである。

これに村人達は、


「はい、そうします」


「お騒がせしました、村長」


「もう少し気を付けてくれよ、劉備?」


「それじゃ帰るか」


と、言って解散しようとしたところで劉備が、


「…あの、明日も皆で濾過装置作りの作業をしても良いですか?」


と、言って大人達に尋ねたのであった。

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