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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期
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幼少期 第六話

劉備が探し始めた砂か砂利は村に流れる小川で簡単に見つかり、さらに劉備はこの小川で体に着いた煤をある程度洗い流したところで、


「…自分じゃよくわからないからとりあえずこれだけ洗えてれば良いかな?」


と、言って続けて、


「これで後は適当な布を見つけるだけで濾過装置が作れる。あと少しだね」


と、言って最後の材料である適当な布を探しに小川を離れていったのである。

そうして小川を離れた劉備は、


「…布がある場所って言うとこれもやっぱり家の中になるよね…。また家の中を探してみるか…」


と、言って再度自分の家に戻っていったのであった。

その途中で劉備は、


「おう、玄ちゃん、何やってるんだい?」


と、簡雍に声を掛けられて呼び止められたのである。

これに劉備は、


「…あ、憲兄ちゃん。今ちょっと母上に見せたい物があって、その材料をあつめてるんです」


と、言って答えて簡雍の方に振り返ったのであった。

すると劉備の姿を見た簡雍が、


「…は!?玄ちゃんそれどうしたんだ!?」


と、叫んで劉備に声を掛けたのである。

これに劉備は、


「…え?ああ、この姿ですか?母上にも驚かれましたがそんなにひどいですか?」


と、言って逆に尋ねていったのである。

これに簡雍は、


「…いやまあ…結構凄い事になってるからな…。お母さんも驚いてただろ?」


と、言って劉備の質問に答えながら質問を行ったのであった。

この質問に劉備は、


「…そう言えば母上も最初に見た時はすごく驚いてたなぁ…」


と、言った後で続けて簡雍に、


「でもこれでもさっき洗ったんですけどね…」


と、言って簡雍の言葉に少し抵抗したのである。

しかし簡雍はこの劉備の発言に、


「…それで洗ったのかい?…あんまり綺麗になってないっぽいぞ…?」


と、言って反論したのであった。

これに劉備は、


「…そんなにひどい事になってるんですか?自分で見えないからわからないんですよね…」


と、言って首を傾げたのである。

そんな劉備に簡雍は、


「…元がどんなだったかがわかんないんから言うんだが、もっとちゃんと洗ったらどうだい?多分ほとんど綺麗になってないと思うぞ?」


と、言って劉備の洗い方にダメ出しをしたのであった。

これに劉備は、


「…うーん…。…でも今は母上を待たせているからもう行くね?それじゃあね、憲兄ちゃん!」


と、言うと自宅の方向に向けて走り出していったのである。

そんな劉備に簡雍は、


「あ、おい玄ちゃん!ちょっと待て!…全くしょうがねぇな…。…俺もちょっと行ってみるか…」


と、言って劉備を後を追い掛けていったのである。

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