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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第七十六話

村長の家に到着した劉備は先に到着して待っていた子供達に、


「みんなごめん!私達の担当してるところを見てたりしたら遅くなっちゃった!」


と、言って子供達に謝ったのである。

これに子供達は、


「あ、そっか、玄ちゃん達も濾過装置を作ってるんだったね…」


「私達のところにいたから出来てないのか…」


「…それは…謝らなくてもいいんじゃない…?」


と、言って劉備に話したのであった。

これに劉備は、


「…みんなありがとう。そう言ってくれると助かるよ」


と、言って子供達に感謝の言葉を伝えたのである。

そして劉備は子供達に、


「それじゃあ次に行く家と水場を見ていくね?」


と、言って話し掛けたのであった。

これに子供達も続いて地図の周辺に集まると、


「次はどこなの、玄ちゃん」


「…あっ、さっきの家がここだから次はここ?」


「次の家がそこなら次の水場はここかな?」


と、言ってそれぞれが自身の予想を話していったのである。

これに劉備は、


「うん、みんなよくわかってるね。みんなが言った通り、次に行く家はここで水場はここだよ」


と、言って地図を指し示しながら子供達に話していったのであった。

これに子供達は、


「やった、当たってた!」


「やったね、みんな!」


「これで後はこの家に行って壺をもらってくれば良いんだね?」


「その後水場に持っていって濾過装置に作り替えないといけないけどね」


等と言ってこの後の予定を話していったのである。

これに劉備は、


「みんながしっかり覚えてくれたから私も安心したよ。この様子なら私が手伝わなくても大丈夫かな?」


と、言って子供達に尋ねたのであった。

この劉備の問いに子供達は、


「…うーん…それはどうだろう…」


「玄ちゃんがいなくてもなんとかはなりそうだけど…」


「でもいてくれたら何が起きても絶対大丈夫だって思えるから…」


と、言って劉備がいなくなった後の事を考えて少しだけ不安そうな表情を見せたのである。

そんな子供達に劉備は、


「…でも私を他の場所に行かせてくれないと他の場所の作業が止まっちゃうんだよねぇ…。そうなるとみんなに私達の作業を手伝ってもらうようになるかもしれないよ?みんながそれで良いなら私はいいんだけど…」


と、言って子供達に話したのであった。

この劉備の言葉を聞いた子供達は、


「…それは…俺達も困るかも…」


「…うん…そんな気がする…」


「そうなると玄ちゃんにここにいてもらうのは悪い事になるのか…」


と、言って顔を見合わせると子供達の一人が劉備に、


「わかった。なんとか玄ちゃん無しでやってみるよ」


と、言って劉備がこの場を離れる事に同意したのである。

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