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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第七十五話

劉備の言葉を聞いた子供達は、


「わかった、みんな行こう!」


「うん!行こう!」


「今回は俺が一番乗りだ!」


「いいや、僕だ!」


と、言って我先にと村長の家に向けて走っていったのである。

その一方で劉備はまだ残っていた子供に、


「私はちょっと自分達が担当してる水場を先に見てくるよ。私と一緒に作業する事になった子が戻ってきてないか見ないとね」


と、言って話したのであった。

この話を聞かされた子供は、


「うん、わかった。みんなに伝えておくよ」


と、言って劉備に話すと他の子供達を追い掛けて走っていったのである。

その様子を見届けた劉備は、


「さてと戻るか。…もうすでにあの子が帰ってきてるとかになってたらどうしよう…。最悪、私が戻ってくるのをずっと待ってるとかもあるかも…」


と、言って自分達が壺を運んだ水場に戻っていったのであった。

そうして水場に戻った劉備は、


「…うん、まだ帰ってきてないし、ちょっと簡雍さんのところを見てから村長さんの家に行きましょうか」


と、言って簡雍達が向かった水場に向かったのである。

そして到着した水場では送り出した子供が簡雍達の手伝いをしている光景を目にしたのであった。

その様子を見た劉備は簡雍に、


「…やあ憲兄ちゃん、その子に手伝わせてるんだね」


と、言って話し掛けたのである。

この言葉を聞いた簡雍はビクッと体を硬直させてから、


「…玄ちゃん?いつの間にそこにいたんだ?」


と、言って劉備に尋ねたのであった。

この簡雍の言葉に劉備は、


「ここに来たのはついさっきだよ。私の方も子供達の手伝いをしていたからね。それで私達の担当してる水場に戻ってみたらまだ帰ってきてなかったからもしかしたらここかもしれないと思って来てみたら予想通りここにいたからね。まったく、予想が当たって喜んでいいのか、憲兄ちゃんの怠け癖が発揮された事を悲しんだらいいのかわからなくなったよ…」


と、言って頭を振ったのである。

この話を聞いた簡雍は、


「…玄ちゃんの方もあいつらを手伝っていたんだな、うん。…だからこっちの事も大目に見てくれないか?」


と、言って劉備に頼んできたのであった。

これに劉備は、


「…こっちの作業が終わった後で私達の方の手伝いに来てくれれば許すけど…」


と、言って簡雍に提案したのである。

これに簡雍は、


「…ああ、わかった。その条件で手を打とう」


と、言って劉備の話した提案を丸飲みしたのであった。

これを受けて劉備は、


「それじゃ私は村長さんの家に行くよ。子供達が待ってるからね」


と、言って村長の家に向けて走り出していったのである。

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