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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第七十二話

子供達の元に駆け付けた劉備は、


「あ、みんな!ごめん、ちょっと待って!」


と、言って声を掛けたのであった。

これに子供達が、


「え?あれ?玄ちゃん?」


「どうしたの?なんか急いでるけど…」


「俺達何か間違ってた?」


と、言って次々と劉備に尋ねていったのである。

そんな子供達に劉備は、


「いや、違う違う。みんなの間違いじゃなくて私の間違いなの。みんなに話しておかないといけない事を忘れてたのよ」


と、言って自身の失敗だと話したのであった。

そして劉備は続けて、


「濾過装置を作る前に、壺の下に椅子を置かないといけないって伝えるのを忘れてたのよ。それと壺を貰ってくるのと同時に椅子を貰ってこないといけないって。ここにはその二つを伝えに来たの」


と、言って子供達に話したのである。

これに子供達は、


「え?椅子がいるの?」


「…そういえばみんなで穴を開けたあの濾過装置は椅子の上に置いてあったような…」


「じゃあ椅子を持ってこないといけないのか…」


「椅子を持ってこないとって、どこから持ってくるの?」


と、言ってそれぞれが色々と劉備の言葉への感想を話していったのである

そしてそんな子供達に劉備は、


「いや、椅子は持ってこなくても大丈夫だよ。私と一緒に壺を運んでくれたあの子が、石じゃ駄目なの?って聞いてくれてね、それで椅子じゃなくて石でも大丈夫なんじゃないかって事になってね。だから濾過装置の下に置く物は椅子から石に変わったの。だからちょうど良い大きさの石を使えば大丈夫だよ」


と、言って説明したのであった。

これに子供達は、


「石を探せば良いの?」


「ちょうど良い大きさってどのぐらいなんだろう…」


「でも椅子を探して貰っていくより石を探す方が簡単じゃない?」


と、言って再度それぞれの感想を話していったのである。

これに劉備が、


「探す石の大きさは高さがこれぐらいの物が良いかな?これぐらいなら椅子の代わりになるだろうし」


と、言いながら子供達に両手を広げて見せたのであった。

その劉備の言動に子供達は、


「それぐらいだね、わかった!」


「それならちょっと探せばすぐに見つかると思うよ!」


「…あ!これなんかどう?」


と、言ってすぐに石を探して、すぐに良さそうな石を見つけていったのである。

そんな子供達に劉備は、


「うん、その石なら大丈夫そうだね。その石と同じような大きさの石がもう一つあれば言う事無しなんだけど…どうかな?」


と、言って話し掛けていったのである。

そんな劉備に子供達の一人が、


「ねぇ玄ちゃん、この石ならどうかな?」


と、言ってもう一つの石を指差したのであった。

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