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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第七十話

簡雍や子供達の目を本来の濾過装置作りに向けさせた劉備は、


「それじゃあ濾過装置作りを始める前にどの組がどこの水場に濾過装置を作りに行くかを決めましょう」


と、言って地面に書いてある地図を指差したのである。

これに簡雍や子供達も地面の地図に目を向けて、


「それじゃ決めていってくれるか?玄ちゃん」


「俺近いところの水場が良いな…」


「私はどの水場になっても頑張るよ」


と、言って劉備がどの水場を選ぶのかを見守ったのであった。

そんなみんなの視線を感じながら劉備は、


「それじゃ濾過装置を作る水場は壺を貰いにいった家の方向にある水場にしましょうか。ここに戻ってくる時は壺を貰った家に少しの間壺を置かせてほしいとお願いすれば良いし」


と、言って誰がどこの水場に行くかのとりあえずの提案をしてみたのである。

そして劉備は続けて、


「何か問題があったら言ってね?それも踏まえて考え直すから」


と、言って簡雍や子供達に話したのであった。

この劉備の言葉に簡雍や子供達は、


「…まあ玄ちゃんが決めたやつで良いんじゃないか?」


「うん、僕もそう思う」


「私も玄ちゃんの案で良いと思う」


と、言って全員が劉備の考えで良いと言ってきたので劉備は、


「…出来れば違った意見もほしかったところだけど…まあその辺は今後の課題という事にしておくか…」


と、言って自身を納得させると続けて、


「それじゃみんな、そろそろそれぞれの濾過装置を作りに行こうか?まずは壺運びからね」


と、言って全員に濾過装置作りの前段階である壺運びを再開しようと声を掛けたのである。

これに簡雍や子供達は、


「わかった。それじゃ始めるぜ」


「うん、みんな行こう」


「頑張ろうね、みんな」


と、言って壺を運び始めたのであった。

これに続いて劉備も、


「それじゃ私達も壺を持っていきましょうか」


と、言って壺をここまで一緒に運んできた少年に声を掛けたのである。

この劉備の言葉に少年は、


「うん、わかった。それでおいら達はどこの水場に行くんだっけ?」


と、言って壺を持っていく事に頷くとどこの水場に運べば良いのかを尋ねたのであった。

この少年の言葉に劉備は、


「私達はあっちだね」


と、言って目的地の方向を指差して少年に伝えると、


「これで大丈夫?大丈夫なら出発しようと思うんだけど…?」


と、言って少年に尋ねたのである。

これに少年が、


「大丈夫、行けるよ」


と、言って劉備の言葉に返事をしたので劉備は、


「それじゃ行こうか。いざ出発!」


と、言って壺を持ち上げると二人で水場に壺を運び始めたのである。

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