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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第六十八話

物凄いドヤ顔を見せた簡雍に劉備は、


「憲兄ちゃんが嬉しそうなのは良かったけど、別に順番を競っていたわけじゃないからなぁ…。まあおめでとうという事で…」


と、言って簡雍に話したのである。

この劉備の言葉に簡雍は、


「…出来ればもうちょい悔しそうにしてくれた方が俺の喜びも大きかったんだが…まあこんなもんという事にして、残るはあいつらか…。いつ頃戻ってくるんだろうな?」


と、言って劉備に尋ねたのであった。

これに劉備は、


「…やっぱり最初は私と憲兄ちゃんの二人がまとめる二組にして私達のやり方を見せた後で三組に分かれた方が良かったかな…?」


と、言って子供達が向かっていった方角に目を向けたのである。

そうして子供達が戻ってこないまま約十分が経過したところで子供達が壺を持って帰ってきた為、劉備は、


「ああ、無事に戻ってきた!ちょっと心配してたのよ。でもその様子を見ると大丈夫だったみたいね!」


と、言って子供達のところに駆け寄っていったのである。

これに子供達は、


「あっ、玄ちゃん待って、危ないからちょっと近寄らないで!」


と、言って劉備に近付いてこないように頼んだのであった。

これに劉備は、


「あっ、ごめんね、嬉しくてつい…」


と、言いながら子供達から離れていったのである。

そうして劉備が離れていくのを確認した子供達は持ってきた壺を劉備達と簡雍達が持ってきて置いている壺の横に置くと、


「…ああ、重かった!ちょっと、玄ちゃんも憲兄ちゃんもあんな重い物をこんなに早く持って帰ってきたの!?二人共どうなってるの!?」


と、言って劉備と簡雍に尋ねたのであった。

この子供達の問いに劉備は、


「私は普段から体を鍛えているからね。その成果が発揮されたっていう事だね」


と、言って答え、そして劉備が答え終わったところで簡雍が、


「俺はこの中で一番年上だからな!これぐらいは当然だぜ!」


と、言って劉備に見せた時と全く同じドヤ顔を見せつけたのである。

これに子供達は、


「うう、じゃあ俺達はこれからも時間がかかるのか…」


「もう少し運び方を考えた方が良いのかな…?」


「こんな事ならもっと体を鍛えておけば良かった…」


等と言って嘆いたのであった。

その中で劉備は子供達の一人が話した、体を鍛えておけば良かった、という一言に反応して子供達に、


「…体を鍛えておけば良かったって思うなら水場への濾過装置の設置作業が終わった後で私と一緒に体を鍛えてみる?」


と、言って尋ねていったのである。

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