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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第六十六話

それぞれの向かう方向が決まったところで劉備がこの場にいる全員に、


「それじゃ今から別行動になるけどみんな大丈夫だよね?」


と、言って尋ねていったのである。

これに簡雍は、


「まあ俺達は大丈夫だろ…多分…」


と、言って答え、子ども達は、


「俺達も大丈夫だよ」


「うん、みんなで協力するもんね?」


「だから一番早く壺をもらって帰ってくるよ!」


と、元気一杯に言って答えたのである。

このみんなの言葉を聞いた劉備は、


「…わかった。みんなの言葉を信じるよ。それじゃあ壺を貰いに行こう」


と、言って全員の顔を見回してから、


「それで壺を貰ったら一度ここに戻ってくるようにして、戻ってきても誰もいなかった時は、全員がこの場所に戻ってくるまで待って、それで貰ってきた壺をどの水場に持っていくかを話し合って決めてから水場に持っていくようにしましょう。みんなわかった?」


と、言って壺を貰ってきたらどうするかの説明を行った後で、


「それでは行きましょう。私達は話し合った通りにこっちに行くわね?」


と、言って出発していったのである。

これに簡雍も、


「それじゃ俺達はこっちだな」


と、言ってこちらも出発していき、最後の子供達も、


「じゃあ俺達も行くね!」


「みんな頑張ってね!」


「一番乗りは俺達だぜ!」


と、言って出発していったのである。

そうして劉備と劉備に選ばれた少年が担当する事になった家に到着すると劉備が、


「すいませんこんにちは、ちょっと聞きたい事があるんですけどいいですか?」


と、言ってその家の住人に話し掛けていったのである。

これにその家の住人が、


「ん?ああ、玄ちゃんか。聞きたい事ってなんだい?」


と、言って劉備の言葉に答えて、劉備のしたい質問について尋ねてきたのであった。

これに劉備は、


「実はこの村の水場全部に大きな濾過装置を設置しようと思ってるんです。その器に使うのに大きな壺が必要になるんですけど、村長さんに聞いたらこの家の人なら大きな壺を持っているんじゃないかって言われたから来たんです」


と、言って説明すると続けて、


「それで質問なんですけど、大きな壺を持っていますか?」


と、言ってこの家の住人に尋ねたのであった。

これに家の住人は、


「ほ~、そんな事考えてたのか。そりゃまあ結構大きな壺はあるけど…う~ん…」


と、言って劉備のお願いに渋い顔で答えたのである。

そんな住人に劉備は、


「壺をくれたら濾過装置にして設置した時に、この壺は李さんの家の壺、っていうふうに壺に書こうと思うんですけどどうでしょう?」


と、言って尋ねたのであった。

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