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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第五十九話

次の水場に到着した劉備は、


「…しまった、またしても器に使う壺をもらってくるのを忘れてた…どうしよう…」


と、言ってその場に立ち尽くしたのであった。

これに追い付いてきた簡雍が、


「…?どうしたんだ玄ちゃん?何か問題でも起きたのか?」


と、言って劉備に話し掛けたのである。

この簡雍の問い掛けに劉備は、


「…またしても器として使う壺をもらってくるのを忘れてました…」


と、言って簡雍に話したのであった。

これを簡雍とさらに後からやって来た子供達は、


「ええ…。またかよ玄ちゃん…」


「え?入れ物無いの?」


「それより憲兄ちゃん、またって言った?」


「うん?またって事は玄ちゃんって前も忘れたの?」


「おう、前も忘れたぞ?」


等と言って劉備の失敗について色々と話し合ったのである。

これに劉備は、


「仕方ない、また今から壺をもらいに行くか…」


と、言うと簡雍に、


「ねぇ憲兄ちゃん、この村で村長の他に大型濾過装置に使ったのと同じぐらいの大きさの壺を持っていそうな人に心当たりってありますか?」


と、言って尋ねたのであった。

この質問に簡雍は、


「…うーん…誰がいるかなぁ…」


と、言ってしばらく考え込むと、


「…やっぱり俺じゃわかんねえや。だから村長のところに行こうぜ。村長なら話を聞いてくれるだろうしな!」


と、言って劉備や子供達に話したのである。

これに劉備は、


「そっか、憲兄ちゃんでもわかんないか。それなら憲兄ちゃんの言う通りに村長さんに聞きに行ってみるか」


と、言って簡雍の言葉に賛成して子供達に、


「それじゃ今から村長さんの家に行くけどみんな良いわね?それとも嫌だっていう人はいる?」


と、言って村長の家に行く事への賛成反対を尋ねたのであった。

これに子供達は、


「僕は大丈夫だよ!」


「俺も!大丈夫!」


「私も大丈夫だよ?」


と、言って尋ねた子供達の全員が村長の家に行く事に賛成したので劉備は、


「それならすぐに行こう。もうすぐお昼になるだろうからね」


と、言って子供達に告げると続けて、


「それじゃ出発!目的地は村長さんの家!みんな行くわよ!」


と、言って村長の家に向けて走り出したのである。

これに簡雍は、


「また走るのかよ!?どんだけ元気なんだあいつ!?」


と、叫んで驚くとすぐに子供達に、


「目的地はわかってるけどみんな走るぞ!このままだと村長の家の前で待ちくたびれた玄ちゃんが一人で村長に話を聞く事になるぞ!」


と、言って自分達も走って村長の家に向かうようにする事を伝えたのであった。

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