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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第五十三話

劉備の問い掛けに子供達は、


「うん、私は覚えられたよ!」


「僕も!ちゃんと覚えられた!」


「おいらも覚えたよ!」


と、言って全員が濾過装置の作り方を覚えたと劉備に答えてきたのであった。

これに劉備は、


「うん、それならこれを貸してあげるからみんな順番に濾過装置を作ってみてね?」


と、言って作った濾過装置をまた解体して子供達の一人に手渡したのである。

これに解体された濾過装置を受け取った子供は、


「うん、ちゃんと順番通りに作ってみせるからしっかり見ててね?」


と、言って濾過装置を作り始めたのであった。

この直後に壺を見ていた子供達の中から、


「あ!玄ちゃん、水が出てきたよ!」


「本当だ!玄ちゃん、みんな、来て来て!」


と、いった声が上がったので劉備は、


「わかった。みんなは向こうで濾過装置から水が出てくるところを観察してきていいよ」


と、言って濾過装置を作っている子供の周囲にいる子供達に話したのであった。

これに周囲にいる子供達は、


「それはいいけど玄ちゃんは見ないの?」


「玄ちゃん一緒に見ようよ?」


と、言って劉備に声を掛けてきたのだがこの誘いに劉備は、


「まだ濾過装置を作ってるからね。この濾過装置を作り上げるのを見届けたら私達もそっちに行くよ」


と、言って濾過装置を作っている子供の様子を見ながら答えたのであった。

これに子供達は、


「そっか、わかった」


「それじゃあ私達は壺を見に行くね?」


「どんな感じで水が出るんだろうね?」


と、言いながら濾過された水が出ている壺を見に行ったのである。

その子供達に少し目を向けた後で劉備は濾過装置を作っている子供に目を向けて、


「…少し話し掛けた方がいい?それとも黙って見ている方がいい?」


と、言って話し掛けていったのである。

これに濾過装置を作っている子供は、


「…集中したいから話し掛けないでほしいかな…」


と、言って劉備の言葉に返答してきたのであった。

これに劉備は、


「わかった。静かに見守るね」


と、言ってそれからは無言で濾過装置を作っていくところを見ていったのである。

そうして濾過装置を作っている子供が、


「…これで最後に布を置いて……よし、出来た!出来たよ玄ちゃん!」


と、言って劉備に話し掛けてきたところで劉備が、


「うん、ちゃんと順番通りに材料を入れられたね!後は水を入れて水がちゃんと濾過されるのを確認するだけだね!」


と、言って濾過装置を作った子供の言葉に返事をしたのであった。

そして劉備は、


「それじゃ壺を見に行こうか?濾過する水も汲まないといけないからね」


と、言って子供と一緒に立ち上がったのである。

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