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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第五十二話

自身の濾過装置を解体した劉備は子供達に見せながら、


「それじゃいくよ?まずは小石を入れて、次に木炭を入れて、それから砂を入れて、最後に布を入れて、これで完成、と」


と、言って濾過装置を作り直したのである。

そして子供達に、


「どう?覚えられた?」


と、尋ねていったのである。

この問いに子供達は、


「うん、覚えたよ」


「小石、木炭、砂、布の順番だよね?」


「…僕はまだちょっと…」


と、それぞれに言って各自の習得状況を劉備に話したのであった。

これに劉備は、


「そっか、それじゃあそうだな、まだ覚えられていない子はまた何回か濾過装置を解体して作り直してを繰り返すからそれを見て、出来る限り覚えてね?」


と、言ってまだ覚えられていない子供達に話すと続けて、


「それで覚えられた子はそっちの大きい濾過装置で水を綺麗にしていくから、その水が濾過装置から問題無く出ていっているかをしっかり見ていてほしいんだけど…お願いしても大丈夫かな?」


と、言って覚える事が出来たと言った子供達に話していったのである。

これに覚えられていないと言った子供達は、


「わかった。頑張るよ」


「うん!だから早くやって!」


と、言って劉備の言葉に頷き、覚えられたと言った子供達は、


「こっちの壺を見てれば良いの?」


「水はどうするの?」


と、言って劉備の言葉に応じるように壺の濾過装置の周りに集まったのであった。

そんな子供達に劉備が、


「水は今から私が入れるから少し待っててね」


と、言って水を汲み、その水を濾過装置に入れると覚えられたと言った子供達に、


「これで…どれぐらいかな…まあしばらく待っていると穴を開けたところから濾過された水が出てくるからそれを見張っててね?」


と、言って濾過装置の見張りを任せたのである。

これに濾過装置の作り方を覚えた子供達に、


「水が出てきたらこの入れ物に落ちていくんだね!」


「わかった!しっかり見張るね!」


と、言って濾過装置に張り付いて壺に開けた穴から水が出てくるのを今か今かと見張り始めたのであった。

その子供達の様子をチラッと見た後で劉備はまだ覚えられていない子供達に、


「それじゃこっちもやっていくね?まずはもう一度中に入れた材料を外に出して…」


と、言いながら濾過装置の材料を全て出すと子供達に、


「はい、これでもう一度濾過装置を作っていくからね。しっかり見ててね?」


と、言って子供達の注意を向けた上で劉備は、


「はい、最初に小石、次に木炭、そして砂を入れて、その上に布を入れてこれで完成!どう?だいたい覚えられたかな?」


と、言って濾過装置を作って子供達に尋ねていったのである。

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